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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第四章 薫衣草とカミツレ(ラベンダーとカモミール)
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桜花の決意

湯船で涙を洗い流して、部屋で夕餉を食べる。今日は私の好きな物が沢山あった。


だけど、箸が進まない…


昼間の出来事がどうしても頭に過ぎってしまう。

兄様も元気がないのに私までが笑えなくなってしまったら御祖父様や父様、母様が心配してしまう。少しでも食べないと…

そう思い、ゆっくりと箸を進めていく。

鯵の塩焼きにきゅうりの漬物。茄子と茗荷の味噌汁。

どれも私の好きな物だ。それをゆっくり食べていく。お湯の中で流した涙がまた流れてくる。食べながら泣いていたのだ。


「また湯浴みしないと…」


涙を流した事を隠すためにもう一度湯浴みをする。


湯浴みの前に夕餉を食べてしまわないと…


どうにか食べて湯浴みの準備をする。

今度は薄荷にしよう。気持ちがスッキリするかもしれない。

湯船に薄荷を溶かして湯船に浸かる。

薄荷の匂いが広がっていく。心のモヤモヤが少しずつ晴れていくようだ。

今の私は礼儀作法も勉学もまだまだ足りない。言われても仕方ないことだけど、言われっぱなしは悔しい。ならばもっと勉学の時間を増やすか…


‘深窓の姫君’


響きは良いけど侮蔑の意味もある。悔しくて涙が止まらない。だけど、泣いているだけでは何も解決しない。


「やはり勉学の時間を増やすしかないか…」


勉学に今以上に力を入れる事を決意して湯船から出る。明日からは今以上に頑張って成果を出そう。そうすれば里の役にも立てるはず。御祖父様や、父様、母様にも迷惑をかけなくてすむ。そうと決めたら、今日の復習と明日の予習。そして薬師としての知識も増やす為に書庫から借りてきた本を夜更けまで読み明かした。

読んでくださってありがとうございます。

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