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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第四章 薫衣草とカミツレ(ラベンダーとカモミール)
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夕餉と入浴剤

今日は御祖父様、父様、母様と4人で夕餉を頂いた。


「桜花ちゃん。礼儀作法と父上の講義は進んだかい?」


「はい父様。新しい事を学ぶのはとても楽しいです。」


「桜花は飲み込みが早いから教えるのが楽しいわ」


御祖父様に褒められるのは照れてしまう。


「母様と御祖父様の教え方が分かりやすいんです。」


「父上と桃花さんは教えるの上手いですからね。桜花ちゃんは良い先生がいっぱい居ますね。」


「はい。私は恵まれてますね。」


「哉牙も恵まれてますわ。」


「そうだね。哉牙も桜花も恵まれてるね。」


母様達と話しながら鮎を解しながら食べる。

今日の夕餉は鮎の塩焼きにきゅうりの浅漬け、そして茄子の味噌汁だ。

昨日のは宴用の食事だったのだろう。私としては今日の夕餉の方が落ち着く。


「兄様はまだ部屋から出られないのですか?」


「ああ。まだ妖力が戻らなくてね。」


「妖力丸である程度は回復してますわ。これは心の問題よ。」


そうだ。兄様もあの土砂崩れで許嫁を亡くしているんだ。例え翡翠が傍に居ても許嫁を失った心は中々癒せない。


「御祖父様。約束していた入浴剤をお持ちしました。」


そう言って私は御祖父様に入浴剤を渡した。


「おぉ。これはこの間の入浴剤だね。儂はこれが気に入ったんだよ。」


「御祖父様に気に入って貰えたなら嬉しいです。」


「これは本当に気持ち良くなるのぉ」


「いっぱい持ってきて良かったです。」


そうだ、兄様にもこれを渡そう。


「この入浴剤を兄様にもっと渡しても宜しいでしょうか?」


私は御祖父様達に提案してみる。


「それはいい考えだね。いっぱい渡してあげなさい。」


「はい。今日は遅いので明日渡しに行きます。」


「それじゃ明日は講義はお休みね。桃花もそれでいいね。」


「はい。桜花ちゃんは基本的な礼儀作法を今日だけで身につけましたから問題ありませんわ。」


御祖父様と母様から許可が出た。明日は兄様の元に行こう。



読んでくださってありがとうございます。

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