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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第四章 薫衣草とカミツレ(ラベンダーとカモミール)
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書庫で調べ物を再開します。

今日の講義が全て終わったので、書庫に向かう。柊真様の心の病を軽くする為にどうしたらいいのか、香りにも効能がある植物があるのかを探す。新書が出ると増え続ける書庫なので、探すのも一苦労だ。


「ここまで読んでも見つからないとならないと…古い書物にはないのかな…」


諦めるのは早いな。調べ始めてまだ2日しか経ってないじゃないか。この膨大な量なら、絶対に探し当てられる。そう信じて1冊ずつ読んでいく。夕餉まではまだ時間がある。焦らずに読んでいく。


「これも違うな…これは昔はこう使われていたのか。勉強になるな。」


前回も思ったが、昔と今では用途が違うものが多くて勉強になる。その為に今回は書き取れる様に台帳を持ってきていた。今回は筆ではなく、ガラスペンという物を持ち込んだ。御祖父様から頂いたものだ。最初は書き慣れなかったが、慣れてしまえば書きやすい。

これを考えた人には感謝しかない。


「シロツメクサにも効能があったのね…本当に面白いわ。」


これはいい事を発見した。帰ったら記載しておかないと。こういう発見があるから中々調べ物が進まないともいう。


「ドクダミ茶も作ろうかしら…」


蓮の葉茶みたいに美容に効果があるなら、商人に売れるわね。

そんな事を考えながら台帳に記載していく。段々脱線していってる気がするが、薬師としては見逃せない。やはり薬師としての勉強は欠かせない。出来ることならここに引きこもりたい…


「桜花ちゃん?そろそろ夕餉の時間よ?」


母様に呼ばれてそんなに時間が経っていた事に驚いた。


「母様、もうそんな時間ですか?」


「えぇ。お義父様が心配していましたよ。」


「え?」


「夕刻になっても戻ってこないから、私が様子を見に来たのよ。」


なんと、夕刻になるまで読みふけってしまったようだ。


「一度離れに戻るんでしょ?」


「はい。御祖父様に入浴剤を渡す約束をしているので取りに戻ります。」


「その入浴剤を柊真さんにも届けて欲しいの。」


「柊真様にもですか?」


「えぇ。どうやら気に入ったみたいなのよ。桜花ちゃんから直接届けてあげてね。」


「はい母様。まずは離れに戻って御祖父様に渡す入浴剤を取りに行きます。」


「それがいいわね。離れに戻りましょう。」


こうして母様と離れに戻って、御祖父様に渡す入浴剤を持って夕餉に向かった。

読んでくださってありがとうございます。

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