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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第四章 薫衣草とカミツレ(ラベンダーとカモミール)
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朝の身支度と礼儀作法は大変です。

夜明けまに湯浴みをする。これは母様の指示だ。


「桜花ちゃん。湯浴みは済ませた?」


「はい。今出ました。」


「これから着付けをします。肌襦袢と長襦袢は自分で着られたのね。」


「流石に着られます…」


「そうよね。いつも着てるものね。」


「問題は正装は着た事がないので…」


「正装は中々着られないから安心しなさい。」


「はい…」


今日は昨日と違う着物に文庫結びだ。


「まずは礼儀の勉強からね。挨拶の仕方は…」


こうして礼儀作法の勉強が始まった。言葉遣いと歩き方。挨拶の仕方等を学んだ。


「いい感じね。だけど言葉遣いだけは注意が必要ね。」


「はい…」


「大丈夫よ。慣れれば簡単だから。お義父様は親族縁者に話しかけさせないと思うから。」


「わ…分かりました。」


御祖父様…意外と過保護なのでは?


「次はお義父様の座学ね。お茶をしてから向かいましょうか。」


「はい母様。」


母様は冷茶と茶菓子を用意して休憩させてくれた。


「桜花ちゃんは飲み込みが早くて助かるわ。次はお茶を点ててみましょうか。」


「お茶ですか?」


「ええ。嗜みの1つとして覚えておくのはいいことよ。」


「はい。」


こうして母様による礼儀作法の勉強を終えたのだった。この後は御祖父様による、座学だ。座学は覚える事が多い。里での地位が高いので、兄様と同じ様に覚えておかなければならないことが沢山ある。


「母様。兄様も同じ様に沢山覚えたんですか?」


「そうね。そこに体術もあったから本当に覚える事は多かったと思うわ。」


「そうなんですね。これくらいで弱音を吐いてたら兄様の妹なんて言えませんね。」


「桜花ちゃんは無理に覚えようとしなくても良いのよ?それに体術は桜花ちゃんには無理よ?どちらかと言えば妖術の扱い方を教えてもらった方が良いかもしれないわね。」


「妖術ですか?」


「ええ。体術より妖術を伸ばした方が薬師としても役に立つから。」


母様にそう言われて納得した。


「御祖父様に聞いてみます。」


「それがいいわね。さぁお義父様のところへ行きましょうか。」


こうして母様との休憩が終わり、御祖父様のところに向かう事になった。

読んでくださってありがとうございます。

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