衝撃でした。
父様が、まさか調香師だとは思ってなかった。
調香師とは、練り香水やお香で結界を張ったり、あやかし達の相談役も兼任している。
故に膨大な知識と実力が無いとなれない職業だ。
以前、父様は私に調香師に興味が無いかと聞いてきた事があったが、私には無理だ。
薬師としてなら今のままで良いけど、調香師の為の勉強は並大抵のものでは無い。
「桜花よ。落ち着いたかい?」
「は…はい…」
「まだ混乱しておるのぉ」
「鋼牙さんがいきなり言うからよ…」
「丁度良いかなと思ったんだけどね…まだ早かったかな?」
早いというか…今日だけで色々と情報を聞いたばかりでいっぱいいっぱいだったところに父様の爆弾発言。処理しきれなくなりました…
「桜花よ。まずはお茶を飲んで茶菓子を食べようではないか。」
御祖父様に言われて、お茶と茶菓子を楽しむ。
甘い物を食べたおかげなのか少し落ち着いてきた。
「それで…離れに保護されてる方と調香師が何の関係があるのですか?」
「彼は先代調香師の一人息子で次代の調香師として育てられてきたんだ。先代調香師は僕の師匠でね。そんな縁もあって彼を保護しているんだ。」
「そうだったんですか…」
「先程、様子を見てきたけど僕や桃花さんだけでは対処出来ないと判断したんだ。」
父様の言葉に驚きが隠せない。
「そうね、私は身体の傷は癒せても心の傷となると専門外だわ。」
「僕も魔除けや結界。悪夢を見ないように出来るけど、それだけでは完全に心は癒せない。」
父様と母様の言葉で事の重大さが分かってきた。
「桜花よ。そなたの入浴剤や練り香水には心を落ち着かせる効能が凄く高い。そこでお願いがあるのじゃ。」
御祖父様が私にお願い?一体なんだろうと考える。
「お主の香りの効能で次代を癒して欲しい。」
まさかの御祖父様のお願いに本日二度目の衝撃が走った。
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