困った時は相談します。
「兄様、取り敢えず御祖父様達に相談してみます。」
「それがいいね。御祖父様のところに1度戻るかい?」
「はい。案内をお願いします。」
「今、侍女を呼ぶから待っていてね。」
兄様が呼び鈴を鳴らす。
「御用でしょうか。」
「桜花を長様のところへ案内してくれ。」
侍女に案内され、御祖父様の部屋に戻る。
「長様、桜花様をお連れいたしました。」
「うむ。入れ。お主は戻って良いぞ。」
御祖父様の言葉を聞いて部屋に入る。
「桜花よ。どうした。」
「兄様からお願いされた事がございまして、その事で相談しに来ました。」
兄様にお願いされた事を御祖父様に話した。
「そうか…次代の事を聞かされたのか…」
「はい。それで私に出来る事はないかと御祖父様に相談したんです。」
「今、鋼牙と桃花が様子を見に行っている。それでどうするか決めようと思っていたんじゃ。」
父様と母様が様子を見に行ってるなら私の出番では無いように思えた。
そう考えていると、父様と母様が戻ってきた。
「父上、ただいま戻りました。おや、桜花ちゃんも戻ってたんですか。」
「父様、母様おかえりなさい。」
「鋼牙、桃花良いところに戻ってきてくれた。次代の様子はどうだった?桜花が哉牙に次代の事を頼まれたようでな。」
「そうでしたか。哉牙が桜花に頼んだのなら、詳しく話す必要がありますね。」
「そうね。桜花ちゃんも状況が分からなきゃ何も出来ないものね。」
父様と母様が説明してくれるようだ。
「恐らく哉牙から多少は聞いたのだろうから、彼の名前から教えるね。彼の名前は柊真。次代の調香師として育てられてきた。先代調香師の息子だよ。この間の土砂崩れで怪我を負ってしまってこの屋敷の離れで保護している。ここまでは聞いてるかな?」
「名前までは聞いていませんでしたが、離れ保護されていること、土砂崩れで身体だけでなく心にも傷を負って話せなくなってしまったのは聞いております。」
私は兄様に聞いた事を素直に話した。
「それなら話しは早いね。問題は心の傷の方なんだ。先程会って来たけど虚ろな目をしていて生きる気力を失っている状態だった。僕が出来るのは結界を張る事位だからね。」
「父様は結界を張れるのですか?」
「そうだよ。僕が当代の調香師だからね。」
突然の爆弾発言だ。私は今まで父様の職業を聞いた事が無かったからだ。
「父様が調香師!?」
「そう。当代の調香師は僕だよ。桜花さんにも話しておくにはいい時期だから、話したんだ。それにこれを話さないと彼の事を詳しく話せないからね。」
一気に話されて混乱してきた…
「鋼牙さん。桜花ちゃんが混乱してるわ。お義父様、お茶と茶菓子をお願いしても宜しいでしょうか?」
「そうだな。桜花が混乱してるから一度休憩を挟もうか。」
御祖父様が呼び鈴を鳴らし侍女にお茶の準備をさせ始めた。
だが、私はそれにも気が付かない程に父様の爆弾発言で思考停止していた。
読んでくださってありがとうございます。




