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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第四章 薫衣草とカミツレ(ラベンダーとカモミール)
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大人の会話。

今回は会話文になっております。

桜花が哉牙(さいが)に会いに部屋を出てから、孫一は人払いをし、話しが外部に漏れぬよう結界を張った。


「さて。鋼牙に桃花よ。野狐一族の一部の里を壊滅させた時に保護した小狐の事だが、どうやら妖狐の血を引いる。」


「やはりそうでしたか。」


「まぁ…里から誘拐されたのですか?」


「いや。どうやら人界で産まれた所を拐われたらしい。親は覚えてないと言う。恐らく拐う時に…」


「なんと酷い事を…それでその小狐は今どこに?」


「名を与え、哉牙の身の回りの世話をさせている。」


「そうですか…良かった。」


「あの小狐の名前は何に決まったんですか?」


「翡翠と名付けた。」


「翡翠…いい響きですね。」


「まだ完全に人の姿になれぬ故外には出せぬがこの屋敷の中で学ばせておる。」


「それで哉牙の側仕えにしたのですね。」


「うむ。いずれは夫婦になって欲しいと考えておる。」


「哉牙も許嫁を亡くしたばかりですから時間はかかりますわね。」


「翡翠はまだまだ幼い。ゆっくり育んでくれれば良いのぉ」


「父上…まだ気が早いのでは?」


「そんな事はないぞ?翡翠が来てから少しづつだが笑うようになってきたのだ。」


「まぁ…翡翠のおかけですわね。」


「保護した時は分からなかったが、翡翠には癒しの能力があるようだ。」


「なんと…それで野狐一族に拐われたのかな?」


「そこまでは分からぬ。生け贄として拐われたと言っていたのだから、純粋に何らかの儀式に使う予定だったのでしょう。」


「うむ。問題は次代の調香師の方だ。思ったより傷が深い。」


「そんな…」


「身体の傷は癒えたが心の傷が深い。未だに言葉が話せぬのだ。」


「そんな事って…次代は大丈夫なのでしょうか…」


「こればかりは薬でも治せん。」


「時間が解決してくれれば良いのですが…」


3人は人払いわしたこの部屋で今後の事を話し合っていくのであった。



読んでくださってありがとうございます。

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