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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第四章 薫衣草とカミツレ(ラベンダーとカモミール)
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祖父に挨拶します。

侍女に案内されて、祖父の元に向かう。

祖父の傍に兄様も居るかもと思うと嬉しくなってきた。


「長、鋼牙様達をご案内致しました。」


「うむ。お主は下がって良いぞ。」


「畏まりました。鋼牙様、こちらへ」


侍女に促されて部屋の中に入る。

部屋に入ったら案内してくれた侍女は部屋から遠ざかっていった。


「父上。ただいま戻りました。」


「お義父様、ただいま戻りました。」


「御祖父様、ただいま戻りました。」


「うむ。皆息災でなにより。鋼牙よ。此度の件大義であった。」


「ありがとうございます。」


「さて…堅苦しい挨拶はこの位にして…桜花よ。大きくなったのぉ…」


「御祖父様お久しぶりです。」


「今年で120か。時が経つのは早いのぉ」


「まだまだ御祖父様(おじいさま)に甘えたいです。」


「桜花は可愛いことを言ってくれるのぉ」


「桜花ちゃん。お義父様にお土産を持ってきたでしょ?」


「お土産とな?」


「はい。睡蓮の花で作った入浴剤です。」


「入浴剤とな?どれ見せてみなさい。」


「はい。」


そう言って私は持ってきた入浴剤を御祖父様に渡す。


「こちらです。湯に浮かべると花が咲いてゆっくりと溶けていく仕組みです。」


「これはこれは…桜花は薬師以上の腕をしておるな。」


「母様には及びません。」


「入浴剤にする発想は中々思いつかない。そこは誇って良い部分だよ。」


「ありがとうございます。」


「桜花や。哉牙(さいが)に会うと良いぞ。」


「兄様はどちらに?」


「自室で静養しておる。」


「静養!?」


「この間土砂崩れがあってな。怪我は治っておるが、心労で寝込んでおるのじゃ。お主の顔を見れば少しは元気になるやもしれん。」


「分かりました。兄様に会いに行ってきます。」


「案内を呼ぶか?」


「お願いします。御祖父様の屋敷は広いので迷子になってしまいます…」


「ふぉっふぉっ。素直で可愛いの。案内を呼ぶから待ちなさい。」


「はい。御祖父様。」


そういうと御祖父様は呼び鈴を鳴らした。


「長様、御用でしょうか。」


「桜花を哉牙のところまで案内しておくれ。」


「畏まりました。桜花様、こちらです。」


「御祖父様、父様、母様行ってきます。」


「行ってらっしゃい。」


久しぶりに兄様に会える。けど心労で寝込んでいるのは心配だ。

私に何か出来ないか考えながら案内してもらった。





読んでくださってありがとうございます。

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