里に帰ります。
今回から第四章の始まりです。
あやかし界には色々な種族がいる。
私達は妖狐一族と呼ばれている。
今回私達が帰るのは妖狐一族の里だ。
里の名前は白夜。なので白夜の里と呼ばれている。
そして、妖狐一族の長様が私の祖父でもある孫一様だ。
白夜の里の一族は薬師や調香師になるあやかしが多い。
里で薬師や調香師をするあやかしや、人界で薬師や調香師として働くあやかしがいる。
母様と父様は人界とあやかし界どちらでも働いてるあやかしだ。
私の兄様は時期一族の長になる為にずっとあやかし界に住んでいる。
私が最後に里に来たのは60年前だ。
久しぶりの里帰りになる。
「鋼牙様、桃花様、桜花様、おかえりなさいませ。」
「ただいま戻りました。父上に帰宅の報告をしたいのだが。」
「長は今の時刻なら休憩しております。今すぐご案内致しますか?」
「まずは着替えてから挨拶したい。部屋に案内してくれ。」
「畏まりました。すぐにお部屋にご案内させていただきます。」
祖父に会いに来るといつも仰々しくて恐縮してしまう。私が里育ちでは無いからなのかもしれない。
こればかりは慣れないものだ。
侍女に案内されて部屋に通される。
「こちらをお使いくださいませ。外で待機しておりますので何かありました声をかけてください。失礼致します。」
そう言われ通された部屋はいつも祖父に会いに来る時に通される部屋だ。
「桜花ちゃん着替えましょう。鋼牙さんも着替えてくださいね。」
「はい母様。」
「そうだね桃花さん。」
普通の着物は自分でも着れるけど、正装となれば話は別だ。母様に手伝ってもらわないと着替えられない。なので着替えを手伝ってもらう。
着物を着せて貰い、帯を締めて帯締めもしてもらう。その後髪を結い、簪を付けてもらう。帯はふくら雀結びにしてもらった。
父様は着替え終わっていた。
「桃花さん、準備出来ましたか?」
「ええ。準備出来ましたわ。」
母様の着物は控えめな柄に角出帯だ。
皆が着替え終わったら父様が部屋の外の侍女に声を掛けた。
「準備が出来たゆえ、案内して貰えぬか?」
「畏まりました。ご案内させていただきます。」
こうして祖父に挨拶に向かった。
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