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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第三章 蓮と睡蓮
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睡蓮の入浴剤もいっぱい作ります。

父様と2人でお茶の時間を楽しむ。

今日のお茶は麦茶だ。昨日の夜、入れて置いたのを井戸で冷やしておいた。


「桜花ちゃんの集中力には驚いたよ。」


「そんなにですか?」


「夜明けから今までずっと薬作りしてたでしょ?」


「はい。楽しくてついつい作り置きをいっぱい作ってしまいました。」


朝餉を食べてからずっと薬を作ってた。

でも、1人のときはお茶の時間すら忘れて作ってたのでこれが普通だと思っていたが、どうやら違ったらしい。


「いい事なんだけど、これから暑くなるから僕は心配だよ。」


「気を付けます…」


「分かってくれたら良いんだ。」


父様に心配かけるのは嫌なので程々にしないと…


「今日は桃花さん魚屋に寄るって言ってたよね?」


「はい。明日の朝餉用に買ってくるって言ってました。」


「そうですか。そろそろ休憩を終わりにして天日干ししてたものを仕舞わないとですね。」


「はい。片付けてきます。」


湯呑みを片付けて私はまた庭に出た。

夕暮れ前に天日干ししているものを蔵にしまう為だ。

1つづつ丁寧に運び入れる。

薬作りで大変な作業だが、中々楽しい。

最後の茣蓙をしまっていたら母様が帰ってきた。


「おかえりなさい母様。」


「桜花ちゃんただいま。いっぱい作ったわね。」


「はい。この後は睡蓮の入浴剤も作ります。」


「無理しちゃだめよ?」


「はい。作るのは楽しいので無理はしてません。」


「それならいいんだけど。湯殿の準備をお願いするわ。私は夕餉を作るから。」


「はい母様。」


湯殿に行き、湯殿の準備をする。

最近は薄荷ばかりだったので、たまには薔薇を使おう。

効力を妖力で高めて湯に浮かべる。

時間が経つと溶け出す仕組みだ。

湯殿の準備を終えると、母様の元に行く。


「母様、湯殿の準備が出来ました。」


「ありがとう。夕餉までまだ時間がかかるから、待っててね。」


「はい。入浴剤を作ってきます。」


私はそう言って自室に戻り、睡蓮の入浴剤を作る事にした。

睡蓮の花に妖力を纏わせて蕾の状態まで戻し、湯に浸かると溶けるように細工する。

これを夢中で作っていく。

入浴剤は里のお土産にも持っていく分もいっぱい作る。

籠いっぱいの花が入浴剤になっていく。

作るのはとても楽しくて夢中で作ってしまった。

気が付いたら部屋が入浴剤でいっぱいになってしまった。


「桜花ちゃん。夕餉が出来たわよって…いっぱい作ったわね。」


「作りすぎちゃいました…」


母様に苦笑されてしまった。

楽しくてつい作り過ぎてしまった…


「孫一様が喜ぶからいっぱい持って行けるわね。」


長様に納めても充分余るので家で使っても良いかもしれない。そう考えながら部屋いっぱいの入浴剤を眺めていた。


読んでくださってありがとうございます。

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