夫婦の会話
桜花が寝静まった後、鋼牙と桃花は囲炉裏を囲みながら一献やっていた。
「里の方は大丈夫ですか?」
「ええ。野狐一族の里を1つ潰してきました。」
「また危険な事を…」
「哉牙に怪我を負わせて、師匠を殺されて許せなくてついね。」
「1人で行かないでとあれ程言ったのに…」
「僕1人で行った方が楽ですからね。」
「鋼牙さんのお師匠様が狙われたということは…」
「そう。調香師の一族の集落が狙われました。師匠の跡継ぎは長である父さんが保護してますよ。」
「良かった…」
「野狐一族に囚われていた狐族も保護したのでそちらも父さんに預けてきました。」
「大人しい野狐一族もいるというのに…」
「本当ですよ。野狐一族全体が悪く見られてしまう。」
「同じ狐一族でも妖狐と野狐は相容れぬ一族ですからね。」
「そうですね。妖狐は神に仕える一族と言われてきてますからね。」
「そうですね。だから薬師や調香師が沢山居る一族ですね。それ故に狙われる事も多いですね。」
「桜花ちゃんの事ですね。」
「ええ。桜花さんにはどちらの才能がある。特に薬師として桃花さんに迫る効能を持つ薬が作れるようになるのも早いでしょう。」
「ええ。後200年もすれば夢幻草だけで妖力丸を作れるようになれますわね。」
「本当に早いですね。」
「学ぶ姿勢が凄いですわ。香りで癒そうとする考えは調香師である鋼牙さんに似たのね。」
「薬では癒せない心まで癒そうとする考えには僕も驚きましたよ。」
「これからの成長が楽しみですが、狙われる事も多くなるでしょうね。」
「護身術程度の妖術を教え始めてもいいかもしれませんね。」
「里に帰ったら始めましょう。人界で教えるのは危険が多すぎる。里ならば結界を強化出来るから怪しまれないでしょう。」
「分かりましたわ。里にはいつ戻りますか?」
「夏の終わりに戻りましょう。お店の事もありますからね。」
「そうですわね。定期的に買いに来てくれてる方が居るので今から多めに薬の準備をしましょう。」
「お願いします。桃花さんが頼りです。」
「鋼牙さんったら…」
こうして里に帰る時期が決まった。
そして2人はまだまだ夜の時間を楽しんだ。
読んでくださってありがとうございます。
2人ともざるです(笑)




