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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第三章 蓮と睡蓮
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父様の帰宅。

今日は私が夕餉の支度をする。

朝の味噌汁と佃煮が残ってたのでそれを出して、鯵の干物を焼いて解し、大葉を刻んでご飯に混ぜる。

母様が帰宅する前に湯殿の準備もしておく。

今日は薄荷湯にした。


「ただいま桜花ちゃん。いい匂いがするわ。」


「おかえりなさい母様。夕餉の支度と湯殿の準備が出来てます。」


「ありがとう。先に夕餉を頂くわ。」


「はい。お膳に盛りますね。」


私は夕餉を盛り付けて母様に出す。

その後、自分のお膳を用意する。


「鯵ご飯にしたのね。これ美味しいのよね。」


「丁度鯵の干物があったので作ってみました。」


「ありがとう桜花ちゃん。」


2人で話しながら夕餉を食べる。

暫くしてから家の奥のあやかし道が開いた。


「桃花さん、桜花ちゃんただいま。やっと帰ってこれたよ。」


「父様おかえりなさい!」


「鋼牙さんおかえりなさい。夕餉は食べましたか?」


「まだだよ。僕の分もあるかな?」


「いっぱい作ったのであります。今準備しますね。」


私は父様のお膳を用意する。父様のご飯は山盛りにした。


「父様おまたせしました。今日の夕餉です。」


「僕の好きな鯵ご飯だ。桜花ちゃんが作ったの?」


「はい。丁度干物があったので作ったんです。」


「今日帰って来れて良かった~鯵ご飯美味しい~」


父様は幸せそうに食べていた。


「鋼牙さん。お茶も忘れないでね。」


母様はお茶をいれてきてくれた。

久しぶりに3人揃っての夕餉だ。

父様は2回おかわりをしていた。


「ふぅ美味しかった。桃花さん、お茶ありがとう。」


「どういたしまして。里の方は大丈夫でしたか?」


「何とかね。色々片付いたから1度戻ってきたんだ。」


「また、戻られるのですか?」


「秋祭りまでは戻らないから大丈夫だよ。僕も桜花ちゃんと過ごしたいからね。」


「良かったです。この間作った練り香水を見て欲しいです。」


「桜花ちゃん。明日見てもらうと良いわよ。鋼牙さん。湯を先に使ってくださいな。」


「そうさせて貰うよ。桃花さん、浴衣を出しておいて。」


「はいはい。鋼牙さんも、甘えん坊なんですから。」


父様は湯殿に、母様は父様の浴衣を取りに行った。私は食器を洗うために土間に降りた。

鍋やお櫃、食器等を洗う。

また暫く父様とも暮らせる事に嬉しさを隠せなかった。



――――湯殿での鋼牙さん―――――



「薄荷湯とは…桜花ちゃんの入浴剤好きも捨てたものでは無いですね。癒される…」



薄荷湯を堪能する鋼牙さんでした。


読んでくださってありがとうございます。

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