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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第三章 蓮と睡蓮
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睡蓮の入浴剤を楽しみます。

母様に言われて、湯殿に来た。

睡蓮の入浴剤を浮かべて楽しむ。

1度沈んでからゆっくりと浮き上がり花が咲く。

そして花が1枚ずつゆっくりと溶けていく。

その様子がとても綺麗で楽しい。

そして湯殿に睡蓮の香りが充満していく。


「この香りの石鹸も作れたらなと思うけど…」


薬だけでは心は治せない。

でも、きっと私の考えは理解されないだろう。

けど、練り香水なら受け入れられるだろう。

明日は睡蓮の練り香水を作ろうかな。


「明日の朝睡蓮の花を採取しに行こう。」


そう決めて湯船からあがり、石鹸で身体を洗う。

この石鹸も馬の脂身と木灰で作ったものだ。

独特の匂いはあるけど、私はこれしか作れない。

まぁ、売りに出すわけじゃないから気にしないけど。


「母様。あがりました。」


「はい。冷茶よ。蓮の葉茶を井戸で冷やしておいたのよ。」


「ありがとうございます。母様。」


「それで今日の入浴剤なんだけどね、あれはまだ売りに出さない方がいいわね。」


「何故ですか?」


「珍しいからよ。あやかしの里なら大丈夫だろうけど、あれが原因で桜花ちゃんの身を危険に晒すと思うとね。」


「…分かりました。母様がそこまで考えてくださったのに売る事はしません。」


母様に言われて売るのは止めた。

母様が私の事を考えて言ってくれたのだ。


「今度あやかしの里に持っていっても良いですか?」


「あやかしの里なら大丈夫よ。孫一様が喜ぶわ。」


「明日いっぱい作ります!兄様にも使って欲しいです。」


「それは良いわね。明日作って貰えるかしら?」


「はい!いっぱい作ります。」


こうして母様と約束して寝室に戻った。



「桜花ちゃん…本当に凄いわ。話してないのに…感じ取っているのかしら。」


桜花には何も話してないのに、癒しの効果のあるものを里に持っていくとか…

これからの成長が楽しみだわ。

読んでくださってありがとうございます

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