睡蓮の入浴剤を楽しみます。
母様に言われて、湯殿に来た。
睡蓮の入浴剤を浮かべて楽しむ。
1度沈んでからゆっくりと浮き上がり花が咲く。
そして花が1枚ずつゆっくりと溶けていく。
その様子がとても綺麗で楽しい。
そして湯殿に睡蓮の香りが充満していく。
「この香りの石鹸も作れたらなと思うけど…」
薬だけでは心は治せない。
でも、きっと私の考えは理解されないだろう。
けど、練り香水なら受け入れられるだろう。
明日は睡蓮の練り香水を作ろうかな。
「明日の朝睡蓮の花を採取しに行こう。」
そう決めて湯船からあがり、石鹸で身体を洗う。
この石鹸も馬の脂身と木灰で作ったものだ。
独特の匂いはあるけど、私はこれしか作れない。
まぁ、売りに出すわけじゃないから気にしないけど。
「母様。あがりました。」
「はい。冷茶よ。蓮の葉茶を井戸で冷やしておいたのよ。」
「ありがとうございます。母様。」
「それで今日の入浴剤なんだけどね、あれはまだ売りに出さない方がいいわね。」
「何故ですか?」
「珍しいからよ。あやかしの里なら大丈夫だろうけど、あれが原因で桜花ちゃんの身を危険に晒すと思うとね。」
「…分かりました。母様がそこまで考えてくださったのに売る事はしません。」
母様に言われて売るのは止めた。
母様が私の事を考えて言ってくれたのだ。
「今度あやかしの里に持っていっても良いですか?」
「あやかしの里なら大丈夫よ。孫一様が喜ぶわ。」
「明日いっぱい作ります!兄様にも使って欲しいです。」
「それは良いわね。明日作って貰えるかしら?」
「はい!いっぱい作ります。」
こうして母様と約束して寝室に戻った。
「桜花ちゃん…本当に凄いわ。話してないのに…感じ取っているのかしら。」
桜花には何も話してないのに、癒しの効果のあるものを里に持っていくとか…
これからの成長が楽しみだわ。
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