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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第三章 蓮と睡蓮
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練り香水を作ります。

油屋で必要なものを買って、八百屋で野菜を購入して、帰宅した。


「桜花ちゃんが練り香水を作ってる間に夕餉の支度をしちゃうわね。出来上がったら見せてちょうだいね。」


母様はそう声を掛けて土間に行った。


私は薬を作る部屋で練り香水を作る。

蜜蝋を湯煎で溶かし、そこに椿油と蓮の花の精油を入れて混ぜ合わせる。

ゆっくり混ぜ合わて、混ざりあったらりんご貝に入れていく。


「同じりんご貝だから中身が分からなくなっちゃうな。」


そう思って妖術で蓮の花の模様を描いていく。これで何の花の練り香水か分かりやすくなった。


「桜花ちゃん。出来上がったかしら?」


「はい。今出来上がりました。」


母様に出来上がった練り香水を渡す。


「入れ物の模様も可愛らしいわね。香りも充分。これなら売りに出しても大丈夫よ。」


母様の許可がおりたので明日から販売しよう。

売る分も作る為にまた練り香水を作っていく。


「練り香水作りは鋼牙さん譲りね。」


母様がボソッと呟いたが、私は聞こえなかった。

その時伝言蝶が母様に届いた。


「あら。鋼牙さんからだわ。もう暫くかかるみたい。」


「そんなに大変な用事だったんですか?」


「みたいね。鋼牙さんの事なら大丈夫よ。」


優しく微笑んだ母様を見て安堵した。


「夕餉の支度をしちゃうわね。」


「はい。私はもう少し練り香水を作ります。」


「分かったわ。夕餉が出来たら呼ぶわね。」


「はい。母様。」


そう言って母様は土間に戻って行った。


「まさか調香師の里が狙われるだなんて…哉牙(さいが)が心配だわ…」


桃花は長である孫一に文を飛ばした。



――――――――その頃の鋼牙さん――――


「何とかここまで復旧出来たな。」


「そうですね。やっと()に戻せそうです。」


「狙って来た奴らには目星は着いているのか?」


「勿論です。私の妖術で見つけましたよ。」


「そうか。狙いは跡取りか?」


「それはこれから調べますよ。師匠と息子に手を出したんです。手加減はしませんよ。」

読んでくださってありがとうございます

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