油屋へ寄ります。
抄伽さんの店を出て家に帰る。
「桜花ちゃん。椿油を買うの?」
「はい。練り香水を作るのに足りなくなりそうなので。」
「そうなのね。油屋に寄りましょうね。」
「はい。母様。」
2人で話しながら油屋に向かう。
「そういえばお料理で使う油も無くなりそうだったわね。買って帰りましょう。」
「確かに無くなりそうでしたね。」
2人で話しながら歩くとすぐお店に着いた。
「すみません。菜種油一升瓶1つと椿油五合くださいな。」
「あいよ。ちょっと待っててな。」
「母様、一升も買うのですか?」
「そうよ。これから2人で暮らすんだからいっぱいあっても困らないでしょ?」
「母様はもう旅に出ないんですか!?」
「ええ。私の用事は終わったから重要な用件が出来ない限り旅に出ないわ。」
その言葉を聞いて私はとても嬉しかった。
「やった!母様とまた暮らせるんですね!」
「ふふ。桜花ちゃんったら。」
店先なのも忘れてはしゃいでしまった。
「お待ちどうって桜花ちゃんがはしゃいでるところ久しぶりに見たな。」
「煩くしてごめんなさいね。私がもう旅に出ないって言ったらはしゃいじゃったのよ。」
「桃花さんも旅は長かったからな。桜花ちゃんも喜ぶか。良いもん見れたから10銭に負けとくよ。」
「あら。ありがとう。」
「いつも頑張って店を切り盛りしてた桜花ちゃんへの駄賃だ。気にしなさんな。」
「桜花ちゃんは人気者なのね。」
「桜花ちゃんの薬で街のみなが助かってきたからな。みんなで見守ってきたんだ。」
「そうだったの。桜花ちゃんは私達が居ない間頑張ってきたのね。」
改めて言われると照れてしまう。
今日は照れてばかりだ。
―――――その頃の鋼牙さん――――――
「妖力を底上げしてもまだ復旧が終わらないな。」
「そうですね。まさか調香師の里が狙われるだなんて。」
「あぁ…調香師の跡取りが無事だったのが奇跡だよ。」
「弱音は吐いていらねんな。全員妖力を底上げして復旧するぞ!」
「「「おぉ!!」」」
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