夕餉と湯殿の準備をします。
帰宅して、母様と2人で分担して夕餉の準備をする。
母様は鮎を下処理、私はサザエの炭火焼を担当した。
良い感じに焼けたら器に移していく。
熱いうちにサザエの中身を取り出す。
これを繰り返す。
下処理が終わった鮎は囲炉裏の火でじっくりと焼いていく。
「母様、湯殿の準備してきますね。」
「ありがとう。桜花ちゃんの入浴剤楽しみ。」
「今日は蓮の花です。」
「あら。それは楽しみね。」
私は湯殿の準備を始める。湯を貯めて蓮の花に妖力を注いで湯に浮かべる。
1個はすぐに溶けて湯殿全体に香りを放つ。
もう1個は目で楽しめるようにと少しづつ溶けだすように細工した。
「母様、湯殿の支度終わりました。」
「ありがとう。鋼牙さんを呼んできてくれるかしら。そろそろ夕餉にしましょう。」
「はい。父様は書斎ですか?」
「ええ。多分溜まってる文を読んでるはずよ。」
「分かりました。呼んできます。」
父様の書斎は離れにある。離れまでは渡り廊下で行けるから雨の日も楽だ。
「父様。夕餉の支度が出来ました。」
私は離れの扉のまで声をかける。
「もうそんな時間ですか。今向かいますよ。」
部屋から出てきた父様はなんだか疲れてるようだった。
「父様、お疲れですか?」
「ちょっとね。でも大丈夫だよ。」
そういうと、父様は私の頭を撫でた。
父様の手はとても大きい。
私はこの大きな手が好きだ。
「今日の夕餉は鮎の塩焼きにサザエのつぼ焼きです。どちらも父様の好物ですよね?」
「そうですね。楽しみです。今日は買い物楽しかったですか?」
「はい!母様と久しぶりにお出掛け出来て楽しかったです!」
父様と話しながら囲炉裏のある部屋に向かう。
「母様。父様を呼んできました。」
「ありがとう。夕餉にしましょう。」
母様の一言で夕餉を食べ始めた。
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