小豆の仕込みと買い物。
帰宅したら小豆を鍋に入れて水を入れる。
「これを1晩つけておくのよ。」
「明日が楽しみです。」
「そうね。桜花ちゃん。もう一度出掛けるわよ?」
「今度は何処に出掛けるのですか?」
「小間物屋よ。着物に見合った簪を買わないとね。」
「簪ですか?」
「そうよ。孫一様にお会いするのに普段のままじゃ失礼でしょ?それと矢絣柄だけでは寂しいから、私が後でもう一着頼んでおくわ。」
「そんなに必要なんですか?」
「ええ。今回は春の宴に参加してもらうからね。」
春の宴とは一族が集まる大切な会だ。そんな大切な宴に私も参加するだなんて…
「桜花ちゃんは時期長の妹だから、正装しないといけないのよ。大丈夫よ。柄はもう考えてあるから。」
「はい、母様。」
そう返事して母様ともう一度買い物に行く。
こういう事は母様に任せるのが1番だからだ。
小間物屋で厳選した簪。これは家まで届けてくれるらしい。
「さて、簪も購入したし夕餉の材料も買って帰りましょう。」
「今日は何にしますか?」
「そうね…魚が良いわね。鋼牙さんは魚好きだから。鮪があれば鮪を買いましょう。」
「父様の大好物ですね。」
「ええ。たまにはね。」
手を繋ぎながら母様と魚屋まで歩いていく。
「すみません。鮪はありますか?」
「いらっしゃい。今日は釣れなかったから鮪は無いんだよ。」
「残念…鮎はあるかしら?」
「鮎はいっぱい入ってきたからいっぱいあるよ!」
「じゃあ鮎を6尾丁度。」
「あいよ。おまけにサザエもつけておくよ。鮪の代わりに食べてくれや。全部で10銭だよ。」
「ありがとう。また来るわ。」
「あいよ!」
鮪は買えなかったけど、鮎とサザエが買えた。
「鋼牙さんは鮎も好きだから鮎の塩焼きにしましょう。サザエは七輪で焼きましょうか。」
「美味しそうです。手伝います。」
「ふふ。桜花ちゃんの手伝いがあればすぐに出来上がりそうね。」
今日は母様といっぱい買い物が出来た。
これから帰って夕餉の支度も一緒に出来る。
楽しい事がいっぱいの1日だった。
読んでくださってありがとうございます。
桜花ちゃんは桃花さんと一緒にいるとおさなくなってますね。あ




