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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第三章 蓮と睡蓮
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小豆の仕込みと買い物。

帰宅したら小豆を鍋に入れて水を入れる。


「これを1晩つけておくのよ。」


「明日が楽しみです。」


「そうね。桜花ちゃん。もう一度出掛けるわよ?」


「今度は何処に出掛けるのですか?」


「小間物屋よ。着物に見合った簪を買わないとね。」


「簪ですか?」


「そうよ。孫一様にお会いするのに普段のままじゃ失礼でしょ?それと矢絣柄だけでは寂しいから、私が後でもう一着頼んでおくわ。」


「そんなに必要なんですか?」


「ええ。今回は春の宴に参加してもらうからね。」


春の宴とは一族が集まる大切な会だ。そんな大切な宴に私も参加するだなんて…


「桜花ちゃんは時期長の妹だから、正装しないといけないのよ。大丈夫よ。柄はもう考えてあるから。」


「はい、母様。」


そう返事して母様ともう一度買い物に行く。

こういう事は母様に任せるのが1番だからだ。


小間物屋で厳選した簪。これは家まで届けてくれるらしい。


「さて、簪も購入したし夕餉の材料も買って帰りましょう。」


「今日は何にしますか?」


「そうね…魚が良いわね。鋼牙さんは魚好きだから。鮪があれば鮪を買いましょう。」


「父様の大好物ですね。」


「ええ。たまにはね。」


手を繋ぎながら母様と魚屋まで歩いていく。


「すみません。鮪はありますか?」


「いらっしゃい。今日は釣れなかったから鮪は無いんだよ。」


「残念…鮎はあるかしら?」


「鮎はいっぱい入ってきたからいっぱいあるよ!」


「じゃあ鮎を6尾丁度。」


「あいよ。おまけにサザエもつけておくよ。鮪の代わりに食べてくれや。全部で10銭だよ。」


「ありがとう。また来るわ。」


「あいよ!」


鮪は買えなかったけど、鮎とサザエが買えた。


「鋼牙さんは鮎も好きだから鮎の塩焼きにしましょう。サザエは七輪で焼きましょうか。」


「美味しそうです。手伝います。」


「ふふ。桜花ちゃんの手伝いがあればすぐに出来上がりそうね。」


今日は母様といっぱい買い物が出来た。

これから帰って夕餉の支度も一緒に出来る。

楽しい事がいっぱいの1日だった。






読んでくださってありがとうございます。


桜花ちゃんは桃花さんと一緒にいるとおさなくなってますね。あ

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