調香師とは。
父様からの手紙を読んで、調香師の事を考えてたら寝れなくなり、夜明け前になってしまった。
もやもやした気持ちを振り切る為に、湯殿の準備をする。
こんな時は薄荷湯に限る。
湯を沸かし、薄荷の葉っぱを数枚湯に溶かす。
溶かすと湯殿全体に薄荷のすっきりとした香りが充満する。
そして湯に浸かる。
「調香師か…」
父様の手紙の内容を思い出す。
確かにこの町にあやかしの調香師はいない。
あやかしの調香師は、練り香水や香を作るだけではなく、あやかしが困った時に頼る存在でもある。
まだ100年しか生きていない私には適任では無い。
練り香水や香は作れても、相談役にはなれない。
どうして父様はそんな事を言い出したのだろう。
どんなに考えても答えは浮かばない。
私は今まで薬師として生活してきた。
最初は苦戦もしたけど、今はとても楽しい。
私の作った薬で皆が笑顔になるのはやりがいがある。
母様と父様が帰ってくるのは一月後と書いてあった。
それまでこの件は保留にしても良いかもしれない。
そう決めたら気持ちを切り替えることが出来た。
流石に寝不足なので、今日はお店は開けないで家で過ごそう。
そう決めたら、湯から上がり朝餉の準備をすることにした。
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