暑くなってきました。
第3章は日常回から始まります。
薬草園の奥にある池に蓮の採取に来た。
蓮は葉をお茶にすると夏によく売れる。
睡蓮も育てているが、それは父様が香料に使ってた名残だ。
薬効もあるが、あまり使ってない。
睡蓮の薬効をもう一度詳しく調べておいても良いかもしれない。
それにしても蓮の葉はお茶にしてもよし、薬効もあるって便利だな。
藍も採取しておく。薬にもなるが、染物屋に卸す為だ。
一番葉を採取する。これが染料になる。
藍だけはいっぱい採取しないといけないので何往復もした。
それでもまだまだ畑には藍が沢山ある。
植えすぎてしまったかもしれないが、薬にもなるし何より藍染め着物や紐が好きなので、いっぱい作って欲しいという願望もある。
染物屋までは少し遠いので荷馬車で行く事にする。
なんせ籠5つ分も採取してしまったのだ。
町中を歩いて染物屋まで行く。
「桜花ちゃん。今日はお店休みかい?」
「そうなんです。ついつい採りすぎたものを売りに行くんです。」
「この時期名物だね~桜花ちゃんの藍好きで採り過ぎるのも。」
毎年恒例になりつつあるのは恥ずかしい気もするが、藍の栽培は楽しいからやめられない。
「今度、蓮の葉茶を買いに行くわね。」
「お待ちしております。」
町の人と話しながら染物屋に向かう。
「こんにちは。蓬莱堂の桜花です。藍の葉を納めに来ました。」
染物屋の前で声を掛ける。そうすると中から職人さんが出てきた。
「こんにちは桜花ちゃん。親方は今手が離せない作業中で、代わりに私が代金を払います。」
「番頭さんこんにちは。籠5つ分です。」
「どれどれ…これは良い葉ですね。全部で3円で、引き取らせていただきます。」
「ありがとうございます。二番葉が出たらまたお持ちしますね。」
「それは楽しみです。桜花ちゃんの育てる藍は美しく染め上がりますから。」
「趣味で育ててるだけです。ちょっと藍染めが好きなだけですよ。」
「その気持ちが大切だと親方はいつも言ってますよ。この時期は忙しくて桜花ちゃんに会えないのが寂しいってぼやいてますよ。」
笑顔でそう言う番頭さん。
親方さんに会いに来るのもいいかもしれない。
「では、そのうち遊びに来ると伝えてください。」
「親方が喜びます。またいらしてくださいね。」
「はい。必ず。」
挨拶をして家路に着く。
読んでくださってありがとうございます。




