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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第二章 藤の花
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番外編:藍染めの夏着物。

約束した着物を取りに来た桜花ちゃん。

今回はそんなお話です。

伽耶さんから、夏着物が出来たと連絡を受けたので取りに行く。


「こんにちは。桜花です。」


「桜花さんお待ちしてました。夏着物出来上がりましたよ。」


笑顔の伽耶さんに出迎えられた。


「伽耶さんこんにちは。顔色も随分良くなりましたね。」


「桜花さんのおかげでこの通り元気いっぱいです。藍染めの夏着物に合う袴と浴衣と帯もつけました!」


「貰いすぎな気もするんですが…」


伽耶さんに差し出されたのは藍染めの夏着物に若草色の袴。これまた藍染めの浴衣と若草色の兵児帯だ。


「夏物一式を贈りたくていっぱい作っちゃいました♪」


伽耶さんは機尋というあやかしだった事を思い出した…


「元気いっぱいになって緑香をもう一度抱くことも出来たし、佐吉を追い回す事も出来るようになって本当に助かってるのよ。」


機尋とは、帰らぬ旦那を思いながら機織りして出来た反物が蛇になったと言われているあやかし。

よく飲み歩く佐吉さんを追いかけて連れ戻すのはこの町の名物になってる。


「お義母さんにもいっぱい心配かけたらから、いっぱい機織りして恩返ししなきゃ。」


「無理しないでくださいね。」


「分かってますよ。さて、佐吉を迎えに行かなきゃ。またお店に来てくださいね。」


「はい。また来ます。」


伽耶さんは挨拶もそこそこにお店を飛び出して行った。


「桜花ちゃん。また伽耶さんの追いかけっこが見れて私は嬉しいわ。」


店の奥から絹江さんが出てきた。


「そう言って貰えると頑張った甲斐があります。でもこんなにも頂いて良いんですか?」


「良いのよ。伽耶さんの気持ちだから。そしてこれは私からのお礼ね。」


そう言って手渡されたのは若草色の帯だ。


「藍染めの夏着物に似合う色を選んでおいたわ。袴でもそのままでも使えるでしょ?」


「ありがとうございます。今度胡瓜持ってきますね。」


「そんないいのに。でも楽しみにしてるわ。」


そんなたわいもない話をしてると遠くから伽耶さんの声が響いてくる


「さーすーけー!!!!飲み過ぎよ!!!!」


「ごめんよ伽耶ちゃーん。許して~」


「本当に元気になりましたね…」


「あれが聞けて嬉しいのよ。」


これがこの町の日常。


今日もこの町は平和です。


ここまで読んでくださってありがとうございます。

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