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あやかしの薬屋へようこそ  作者: 相楽未音
第二章 藤の花
18/87

お届けに向かいます。

読んでくださってありがとうございます

朝、練り香水が完成していた。

初めて作った練り香水。

妖力はしっかり纏っていて、香りも強い。

これなら結界を張っても大丈夫だろう。


『練り香水が出来上がりましたので、お届けに向かいます。都合のいい時を教えてください。蓬莱堂』


文の確認をして、伝書蝶を飛ばす。

暫くすると伝書蝶が返ってきた。


『今からでも大丈夫です。お待ちしております。鶯亭』


浴衣から袴に着替えて髪を結い身支度を整える。


「蓬莱堂の桜花です。依頼の品をお届けに参りました。」


「旦那様からお話は伺っております。旦那様のお部屋にお通し致します。」


前回同様、旦那様の部屋に通された。


「旦那様。桜花様をお連れいたしました。」


「ありがとう。下がっていいですよ。桜花さん。どうぞお入りください。」


「畏まりました。桜花様。どうぞお入りください。」


「ありがとうございます。失礼致します。」


「桜花さん。練り香水出来上がったんですね。」


「はい。こちらです。」


「確認させていただきますね。」


そういうと旦那様は練り香水を確認する。


「これ程素晴らしい香りと妖力のある練り香水なら上客様も喜ばれるでしょう。」


「ありがとうございます。旦那様にそう言って頂けると頑張ったかいがあります。」


「初めて作った練り香水なのに効力も素晴らしい。私も欲しいくらいですよ。」


「私なんてまだ父様には及びません。父様の練り香水はこれよりも素晴らしいものでしたから。」


「そんなことないですよ。私の方から上客様にお渡ししておきますね。代金は後でお送り致します。」


「ありがとうございます。それでは私はこれで失礼致します。」


「はい。また何かありましたらよろしくお願いします。」


「はい。これからも精進します。」


こうして私の初めての練り香水作りは終わった。

父様には及ばないが、初めて作って褒められた練り香水。

父様にも見せたいな。家に帰ったらもう1つ作ってみようと思いながら家路に着いた。


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