相談してみます。
読んでくださってありがとうございます。
次の日、抄伽さんに相談する為に抄伽さんのお店を訪ねた。
「抄伽さーん。相談があるんですが…」
「桜花ちゃんどうしたの?」
「実は今、実験をしているんですが…その副産物といいますか…蜜がいっぱい出来上がってしまったんです。」
「なるほどね~どの位の量なの?」
「壺5本分です…」
「結構な量ね~花の種類は?」
「藤の花です…」
「良いわね~うちで全部引き取るわよ。」
「本当ですか!?ありがとうございます!!!!」
良かった。引き取って貰えた。
「それにしても何の実験をしていてこうなったの?」
「実は…」
私は依頼の内容を一部伏せて話した。
「藤の花の練り香水ね~鋼牙も作ってたわね~」
「そうなんですか?」
「ええ。桜花ちゃんと同じ様に依頼されてね。藤の花では無かったけど、練り香水を依頼された事があったのよ。」
「そうだったんですか。だから書物があったんですね。」
「そうね、でも詳しくは書いてなかったでしょ?」
「そうですね…なので苦戦しております。ただ、これも修行だと思って挑んでます。」
「本当に頑張り屋さんね。桃花よりも良い薬師になるわよ。」
「まだまだ母様には及びません。日々修行です。」
「鋼牙も桃花も本当に良い娘も持ったわね。」
「まだまだ未熟者ですよ。」
「頑張り屋さんの桜花ちゃんに1ついい事を教えてあげるわ。蜜にも花にも香りはあるのよ。」
「え…?」
「私が教えられるのはここまでよ。後は自分なりに考えてみてね。それとこれをあげるわ。今日採りたての蜂蜜よ。これを食べて元気出してね。」
「抄伽さん…ありがとうございます。もう一度頑張ってみます!!!!」
「またいつでも遊びにいらっしゃい。」
「はい!!!!」
私は抄伽さんに元気を分けてもらって店を飛び出した。
花も蜜も2つで1つ。この考えがあってるなら次は出来るかもしれない。
今日はもう遅いので、明日もう一度挑戦してみよう。
抄伽「これで良かったのかしら?」
???「ええ。あの娘ならばこれで気が付くでしょうね。」