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第八話 "予言"


 ...広いな...一応一番小さい部屋らしいけど、それでもかなり大きい。



 (僕の部屋の何倍あるんだ?)



 まぁ、元々大きい城だから、比例して部屋も大きくなるんだろうけど。



 「...マズいこといったかなぁ...」


 名前を言った後、アインさんと正気に戻ったシュイノさんに、"聞きたいことがある"と言われて、引っ張られてきたけど...


 「名前かなぁ......」


 あの時、アインさんはすぐに元の掴みどころのない雰囲気に戻っていたけど...確かにあの時、物凄く驚いていた。



 「..........んぅ......」



 エリーテの名字も、僕と同じ"ザナルカンド"だった。...あの時は、こんな偶然もあるんだなぁって思ってたけど...今考えたらおかしな話だ。



 「.....お姫様...」



 そうお姫様。エリーテが"ザナルカンド"ならお父さんかお母さんが"ザナルカンド"の人って事になる...



 「...お父さんか...?」



 アインさんが言っていた"ティーバ様"と言う人。多分その人がエリーテのお父さんさんだと思う。...あの二人は下級騎士には見えなかった。上級ではないかもだけど、少なくとも指揮官の地位にはいる気がする。そんな人が敬意を示す相手は...きっと王様しか居ない。...でも。



 「......流石にないか...?」



 名前の感じが似てるからって...流石にそれはないと思う。



 「.....ん〜〜〜!....分からん。」



 ...ギイイイ



 「分からなくていいぜ、今から説明すっから。」



 扉を開けてきたのは、アインさんだけだった。



 「?...シュイノさんはエリーテちゃんの所に?」


 「あぁそうだ、よく分かったな?」


 「...あんな事があったばかりですから」



 いくら気丈に振る舞ってても、怖がっていることは痛いぐらい()()()()()()()



 「...アンタ本当にガキンチョか?」


 「それ、どう言う意味ですか?」


 「いや?べっつに〜?」



 何だかとても白々しいな...なんなんだ?



 「聞きたい事があるなら早く聞いたらどうですか?」


 「どうした?えらく冷たいじゃないか。エリーテちゃんが居た時は優しかったのに?」



 ...? そんなつもりはなかったのだけど...?



 「...気のせいじゃないですか?普通に話してますよ僕は。」


 「...へぇ、自覚なしかい。益々信憑性が増したぜ...」



 ...段々苛ついてきた...言う通りにしているだけなのになんでこんな...()()()()()()()()()()



 「なぁ、ティーザ?」


 「...何ですか。」

























       「何で降りて来た?」





















 「...はぁ???」



 何を言っているんだこの人は?降りて来た?



 「いや、理由が分からなくてよ?...俺、頭よくねぇから。」



 理由?何の?何が言いんだ?



 「こっちでは、有名なんだぜ?お前らの物語。何たってお前の血を引くやつの国だからなぁ。」



 ..............



 「さっきから何を」


 「俺もよう、こっちに来てからだけど調べたんだぜ?...スゲェじゃねぇか。1()3()()()()()()()()()()()()()()?」



 ........あぁ、本当に............................()()()()()()()()()()()()()()




 「だから...なんだ?」


 「いやぁ、羨ましいと思ってよ?...だって」

















  「1()3()()()()()()()()()()()()
















 ...()()()()



 「...............」


 「おいおいそんな眼で見んなよ〜チビっちまうぜ?俺」


 「.........勝手にチビってろ....」


 ()()()()()()()()...

 


 「......その中で...お前だけ男だったらしいな?」


 「.........................」


 「男冥利に尽きるってやつじゃねぇか!なぁ!...そんだけ女がいたんだったら、夜には困ら」




































 「いい加減にしておけよ......子竜が.........」



 さっきから言わせておけば...調子づきやがって...


 「あの子達を貶すな」


 「...がっ......ぅぅ.......!!」


 「例え()()()()()()()()()許さんぞ...!!!」



 「...!おやめください!!!」


 ドガッッッ!!

 

 ...............殴ったな(イッテェなぁ)......!!!



 「アイン!言い過ぎるなってあれほど...!!」


 「げぼっ!!おえっ!っぁああ!!」


 「おい」


 「「ッッッ!?!?!!」」














     「......どっちから殺されたい?」














 「言えよ、特別に決めさせてやる。」











 「......一つ言わせてください。」


 「何だ、シュイノとやら?」















「......その子に"呪い"をかけないであげてください」



















 ...................ちっ...........



























 ...? なにがあった?...確かアインさんと話してて...



 「ゲェホァ!!ゲェホ!!ッッゲホ!!」


 え?...本当になんだ?...何でアインさんが苦しんでる?


 「.....アイン...さん....?」


 「待て!......お前今.....どっちだ?」



 ?????



 「......どっちってなんですか?」


 「分かってねぇってことはティーザだな...ごっほ!!」

 


 ......何なんだ?.....怖い...何があったのか覚えてないのが怖い.......



 「......アインが申し訳ない事をした...確認する為とはいえ酷い事を言わせてしまった。」



 ...違う、シュイノさん...聞きたいのはそれじゃない。



 「.........僕は....何やったんですか?」


 「......................」



 ...何も言わない、それだけで分かった...()()()()()()()()()()()()()()()()






 「何の...確認ですか......???」





















 「.......ある占い師が残した予言があるんだ。」


 「..............予言.........?」


























 いつの日か 竜神の体を持つもの        

 救世神の体を持つもの この地に降りる 

 畏れてはならぬ 恐れられてはならぬ

 其は我等を救う希望 我等を導く夢である










 




















 「.........ただの予言......でしょ.......?」





 嫌な予感がした。聞いてはいけない様な気がした。聞いてしまったら...これまでの事に、辻褄が合ってしまう様な気がしたから。





 「.........絶対に当たる予言だ。」



 「...................」





 「.....私達()()は、二人の神が出逢ったから、今ここにいる。」




 もういい..........





 「竜神の方は、バルド。救世神の方は、ナーガという。」



 ...やめて........お願いだから........



 「......今ので、確信に変わった。」

 


 ..............................


































 「......君は、バルド・ザナルカンドの生まれ変わりだ。」























 それは、........僕が(ティーザ)じゃないと言う証明だった。



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