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作者: 桂花陽動

人間は、独りぼっちになってはいけない、寂しくなるから。神様もよく知っている。

だから、わかってくれよ。君のその言葉で僕は死んでしまう、だから......。

轟く慟哭、硬直した肢体、グラグラと滲み歪む視界が映す、5畳の狭い部屋を埋め尽くさんとする木の根、紅葉、彼岸花、違う、違う、違う、これは血だ!

土に落ちた青い果実を見て「実った」と言ったのは誰だ。

踏み荒らされ崩れた花弁を見て「咲いた」と言ったのは誰だ。

何処が美しいんだ、言ってみろよ。

僕が好きだったのは、理恵子そのものじゃなくて、生きている理恵子だったんだ。

嗚呼、芸術よ。

夢幻に浮き足立った姿を見せるなら理恵子を蘇生させろ、その濁った目で此処にいるのは理恵子だと証明してみせろ。

誰か......僕の過ちを無かったことにしてよ。


あの頃、僕と君はお互いのことが好きだった。柔らかな肢体に手を伸ばし、潤いのある唇を重ね合い、5畳の狭い部屋の中、まるで春の木漏れ日のように優しい愛を、1分、1秒、余すことなく紡いでいった。

理恵子は適当に考えた名前です。私の個人的な考えから生まれた話ですから、名前があるとより主観的になると思って出しました。

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