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花火と南瓜とガラスの靴

作者: Saffer2019

「文月、聞こえない」

彼は大きめの声で私に伝えた。

打ち上げられた花火の音は私の声をかき消し、彼と初めて会った時に私が団扇に描いたかぼちゃの絵を照らした。


シンデレラが好きだった私は、その日どうしてもこの絵が描きたかった。

今思うと、シンデレラに出てくるかぼちゃはおそらくpumpkinで、私が描いたのはsquashだけど。…お腹が空いてたのかな。

「それならガラスの靴を描けば良かったのに」

「いいの。結果的にこのかぼちゃが、私達を結びつけてくれたんだから。あなたの手料理、美味しかったよ」

「腹が減ってたのかと思ってさ」

そう言った彼は笑っていた。


「あっちで話そう」

彼との一生をかけた私の気持ち、今度はちゃんと届きますように。

挿絵(By みてみん)

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