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下水道の怪ーイントロー ①

初めまして、栗猫と申します。小説を書くのは初めてなので、誤用、文法のミスなど目につくところもあるかと思いますが、今後ともよろしくお願いします。

「ハッ、ハッ…!」

 ただひたすらに、走る。薄暗い下水道を、走る。

(クソッ、ドジッちまった…!)

 簡単な偵察任務のはずだった。相手を侮ったわけではない。自分の力を過信したわけでもない。ただ、相手が悪かった。

 なんとかその場は脱したものの、依然として状況は最悪だった。この下水道は奴等にとっては庭みたいなもの。すぐに追いつかれてしまうだろう。

(…水が流れていないのと、明かりがないこと。一応、この二つは俺にとって運が良かったのかもしれない)

 しかし、すぐに腰に痛みを感じて顔をゆがめる。

(―この傷がなければ、な)

 腰に視線を落とす。服に、赤い染みが滲んでいた。逃げる際、ナイフで切りつけられてしまっていた。

(――ッ)

 足を止め、耳を澄ます。

 足音が聞こえる。少しずつ近づいてくるようにも感じた。

(クソッたれ…! あと少しなんだよ…! こんな、ところで…!)

 力を振り絞り、彼は闇の中を走りだす。

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