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cmメンタル   作者: れい
9/10

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え?なんであいつらがここに。。



「助けて!愛弓が!愛弓が!!!」



もしかしてこの声は。。



「愛弓のお母さん?」



だとしたら。。。



あいつらの笑い声が聞こえる。


まるで悪魔のような笑い声は廊下中に響き渡っていた。



愛弓になにがあったの?



わからない、わからないけど

きっとこのままほっておいたら



大変なことに。。。



行かなきゃ、

行かなきゃ。。


行かなきゃいけないんだ!!



体が動かない?いや動かすんだ

体が痛い?痛みなんか忘れてしまえ


動け動け動け動け動け動け動け動け動け!



「うぁあぁあ!!!」


体を動かした瞬間激痛が走った。



だめだ。。やっぱり動けないよ。



私はまた、なにもできないの?



私には泣くことしかできないの?



愛弓を助けたくても

今の私にはなにもできないの?



「愛弓ーー!!!!誰か助けて!!愛弓を助けて!!!」



愛弓のお母さんの声が響き渡る。



愛弓。。誰か愛弓を助けて下さい。。



「体が痛むの?」



真っ白な髪とグレーの瞳の現実離れした少女が立っていた。


「あぁ、とうとう私にも幻覚が。。」


少女は首を横に振って私の瞳をじっとみた。


「私は幻覚なんかじゃないわ。私は水野シオン、さっきあなたに一言声を掛けたのは私よ。」


あのときの。。あの子か。。


死ぬつもり?


脳内を駆け巡る。


この声、確かにあのときの声だ。


そうだ、この子にお願いすれば、愛弓をたすけてくれるかも。。。


「私、愛弓をたすけたいの。。お願い、愛弓をたすけて欲しいの。。」



真っ白なその手が私の手を握った。



「いいわ。でもね。。」



でも。。?



「私はあの人たちに何の恨みもない。」


「え?じゃあ助けてくれない。。ってこと?」


「それもまたちょっと違うわ。」


「じゃあ、なんなの?!はっきりいってよ!!」


冷静さを失い始めた私、いや既に冷静ではなかった私は彼女にくってかかった。



「私が助けるのは簡単だわ、でもそれはあなたの本望ではないでしょう?本当はあなた自身が助けたいのではないの?」


助けたいよ、助けたいけど。。


「助けたいのに、体が痛むのよ!動かないのよ!!そんな状態だからなにもできないんじゃない!!!なんでそんなことも。。。」



彼女が私を制止した。



「えらんで、2択よ。私があの子を助けるか、」



「あなたを回復させてあなたがあの子を助けるか、」


え?



「迷っている暇はないわ、時間はない、あなたが一番わかっているはずよ、二つに一つ、あなたがえらぶの。」


愛弓を助けたい。


愛弓は私の友達。。大切な大切な、

私の友達。


私が助けたい


私が


「助ける。」


彼女はニコッと微笑んで、うなずいた。


そして彼女が目を閉じた瞬間彼女の周りが光り始めた。

眩しい、目が開けられない。。

なにが起きてるの、一体、、


「さぁ。いきなさい。私の代わりに」


そう言って、彼女は去って行った。



「一体なにが。。?ってあれ?体が痛くない。。」


まさか 本当に回復したの?


いや、考えるのは後にしよう、


今は愛弓をたすけるんだ!!


「愛弓ーー!!!」


病院の廊下を走った。体が軽い、体が重くない。不思議な感覚。



走ってる途中に愛弓のお母さんが座り込んでいた。


「お母さんですか?」


声を掛けると、愛弓のお母さんはハッとした顔で 澪ちゃん?と繰り返した。


「澪ちゃん!愛弓が。。愛弓がさらわれたの!!!!」


一瞬時が止まったようだった。


愛弓がさらわれた。。?!


あいつら。。


「どこまでも屑だ、許せない。。お母さん、そいつらはどこへ行ったかわかりますか?」


「どこに行ったのかも分からないの。。。愛弓、、ひどい怪我だったのに、私がしっかりそばについていたらこんなことには。。」


愛弓のお母さんまで悲しませるなんて、あいつらはどこまで屑なんだろう、絶対に許せない。絶対に。。。


「殺してやる。。殺してやる!!!」


そんな私をみた愛弓のお母さんの震える姿をみても自分を抑えられなかった。



とにかく。。とにかく探すんだ。。



走らなきゃ、追いつかなきゃ!!!!






走り続けてしばらく経った。

病院の外の花壇や 正門、裏門。。

病院の外の商店街、

駅前。。。



探したけど


見つからない。。。



どうしよう。。どうしよう。。

愛弓がこのままじゃ。。

殺されてしまう



その時、背後に人影を感じた。



まさかと思い、振り返った先には




「みーつけた。」


不気味に笑う涼子が立っていた。



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