平凡
三ヶ月前の6月 紫陽花の花が色づき始めた頃だった。、
いつも通り 私は学校にクラスの友達と登校していた。
「今日の給食、なんだろーねー?たのしみだぁ!」
食いしんぼうな彼女は愛弓。4月から同じクラスになり家も近く気が合うため よく一緒にいた。、
「もー、いまから給食の話とか早すぎるよー!でも、給食がおいしいと学校にいきたくなるけどね。」
「でしょっ??あー、ほんと楽しみだなぁ☆」
そう言って私の手を引いて彼女は走り出した。
ガラッと重い教室のドアをあけたら いつもの喧騒がワッと私たちを出迎えた。
立ち話をする女子達、教室の中で鬼ごっこをする男子達、机で本を静かに読む優等生、静かにしろと注意する委員長。。
何もかもがいつも通りな 教室にいつも通りはいる。
マンネリ化したこの日常に 少し飽きていた。
ガラガラと教室に先生が入ってきて、いつも通りのホームルームをはじめる。
当然それを静かに聞く者もなく、ガヤガヤしたまま よくわからないホームルームがなんとなく終わっていく。
この先生はいつも注意しない、注意しても。と諦めているのかな、先生は。
そうぼんやり考えながら一時間目の準備をした。
一時間目は体育。朝から憂鬱な時間が始まる。