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gift  作者: 藤紫音
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入学までの一週間1日目……Ⅲ

 「ねぇ、あなたは何も食べないの?」黒髪の彼女は聞いてきた。

「えーと、同じ部屋になった人と一緒に食堂に来てて僕が席取ってる間に僕の分も昼ご飯を買ってきてくれることになってるから。」

「要はあなたが席取るからもう1人に奢れと言ったわけね。」とんだ誤解だ僕は奢らせるつもりなんて無い。

「いや、奢らせるつもりなんて無いよ。後でお金も渡すつもりだったし。」あ!烏がやっと買えたみたいだもうすぐここに来る。誤解がとける。

「ふーん。」

「お待たせ、あれ?この人は?知り合い?」

「別に知り合いでもないわよ。たまたまよ。」

「へぇー、そうなんだ。(ニヤニヤ)僕の名前は烏間真よろしくね。」これはこれで変に勘違いされたかもしれないな。全く…

「私の名前は浅間咲よ。」

「僕の名前は天野出馬まだ自己紹介してなかったよね。」

「なんだ、本当に知り合いじゃなかったのか。残念。」本当に知り合いだと思っていたのか。危うく変な誤解をされるところだった。まあ、今のところ誤解されても問題なんて無いんだけど。

「そうだ、お金払うよ僕のいくらだった?」

「あぁいいよ、ただだったし。」いや、普通寮だからといってただになるわけ無いだろ。あれか烏さん優しいから気を使っているのかな。

「え?いいよ気を使わなくたって払うよ。」さっきから浅間さんがクスクスと笑っているけど何でだろう?このやりとりが面白いのかな?

「あなた、知らないの?この寮ってほとんどの施設は無料になっているのよ。パンフレットにも書いてあったじゃない。」初耳だ、そもそもパンフレットなんてほとんど見てないに等しいのに。

「烏君知ってた?」

「うん、もちろん。あと、俺の名前は烏間ね。」知らなかったのは僕だけか!!急に恥ずかしくなってきた。

「じゃあなんで浅間さんはさっき奢らせるつもりだ、なんて言ったんだい?」

「だってあなた知らないだろうと思ったから。そしたら案の定ってところかしら。じゃあ、私は食事も終わったし部屋に戻るわ。」

「そう、じゃあね。」

「また今度。」施設がほとんどただか、回ってみようかな。

「俺たちも食べ終わったら部屋に戻ろうか。」

「そうだね。」まだ部屋の荷物整理を何もしていない今日は荷物整理してってところになるかな。

「それにしても食事がただっていうのは学生にとって大きいね。」

「そうだね。食費がゼロに等しいわけだから出費はかなり減るからね。」

「さてと、ごちそうさま。部屋に戻ろうか。」僕たちは昼ご飯を片付け部屋に戻った。

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