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入学までの一週間1日目……Ⅱ
僕たちは食堂を探すことにした。この寮は思っていたよりも大きいようだ。高校に通う生徒を泊めるだけにしては泊まる用途以外で使われるだろう施設が多い。僕は寮の案内図を見ながらそう思った。
「食堂は一階にあるみたいだね。」
「行こうか。」
食堂は意外と混んでいた、みんな考えることは同じらしくバスで見た顔もちらほらといた。そこには黒髪の彼女もいた。今度は邪険にされたくないので無視を決め込むことにした。
「何食べる?」不意にたずねてきた。
「じゃ、ラーメンかな。」
「俺が買ってくるから席取っといてくれ。」
「OKだ」本当に混んでいた空いてる席が無い。おっ!みっけ!僕が席を取ろうとすると
「あっ!」黒髪の彼女だ…気まずい
「他に空いてる席は……無いようね、仕方ないわ相席を許可するわ。」
「あ、ありがとう。もう1人いるんだけどいいかな?」
「構わないわ。」バスでのことは気にしていないのかな、まぁ少し見ていたぐらいだしね。
…………………………………………………………………………………………………………………………沈黙が辛い、気まずい、烏早く来てくれ。