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gift  作者: 藤紫音
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入学までの一週間1日目……Ⅰ

 ピィーーー。……五月蝿い、眩しい、眠い。少しイライラとしながら起きると

「あぁーごめん少しうるさかったかな。」誰だ?こいつは何で僕の部屋にいるんだ?

「あ!烏さんか!」思い出した今は高校の寮にいるんだ。

「正確に言えば烏間ね。」ようやく意識がはっきりとしてきた、ピィーーー

「おっとお湯を沸かしているところだった。天野君も飲むかい?」

「何を?」だからさっきからピィーピィー言ってたのか、それにしても今時やかんなんて珍しい。

「コーヒーだよ、インスタントだけどね。」

「ありがと、じゃあ貰うよ。」

「ミルクとか砂糖いる?」正直なところブラックだと飲むのが厳しいから砂糖はありがたい。

「どっちも欲しいかな。」

「どうぞ、熱いから気をつけて。」砂糖とミルクをコーヒーに入れながら僕は少し疑問に思ったことを聞いてみた。

「ところでこのコーヒーとかやかんはどこから持ってきたの?まさか家から荷物と一緒って訳じゃ無いでしょ。」

「これね、朝起きてから少し腹が空いて近くにコンビニかなにかないかなって探してたんだよ。」

「で、コンビニあったの?バス降りてからだと店らしい店も見てなかったけど。」昨日バスを降りてから寮に着くまで店はおろかこの寮と高校らしき建物しか見ていない。

「寮の地下に売ってたんだよ。食料品だけじゃなくて雑誌とかも売ってたんだ。」

「へぇーそうなのか一度行っておこうかな。」僕もお腹が空いてきた、何か朝ご飯になるようなサンドイッチでも買ってこよう。

「そうだね、そろそろ俺も昼ご飯を食べようかなって思ってたところだ。」

「え!」時計を確認してみると午後1時を過ぎていた。どうやら半日寝ていたらしい。

「どうかしたかい?」

「いや、何でもないよ。自分で寝過ぎてるなって思っただけ。それよりさ、寮なんだから食堂とかないかな?」

「それもそうだね、じゃあ食堂を探しに行こうか。」

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