表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生活  作者: 黒猫
7/23

幽霊

 このへんは東京でも田舎の方だから、そんなに賑やかな場所はない。

 どちらかというとひっそり公園が佇んでいるような場所。そういうのうちは好きやねんけどな。

 歩いて五分のスーパーで買い物すませて、荷物を持って帰り道を歩く。

 なんかそのまま帰るんもつまんないと思い立って、好き勝手に歩いてたら変な場所に出てしまった。

 実はうち、かなりの方向音痴で、中学三年生の時に校舎内で迷子になったことがある。


「ここ、どこ?」


 周りに人気がなくて、急に怖くなってきた。あたりは街灯がポツポツとあるだけ。心細い。

 このまま帰れへんようになったらどうしよう。さっき閉じ込めた涙が、もうすぐそこまで出かかってる。


 泣くのを我慢しながらトボトボと歩いてたら、河原に人影が見えた。

 一瞬本気で幽霊やと思って、咄嗟に身構える。戦って勝てる気はしてないけどな。


「だっ……誰、ですか?」


 自分でも情けないくらい震えた声で聞くと、人影がこっちに向いて歩いてくる。

 ヤバい。殺される!とかよく分からん発想になっていく。どうしよう、もうアカン!


「あのー、大丈夫?」


 座り込んで顔の前に両手を突き出してると、聞いたことある、というか、つい最近聞いた声が聞こえた。

 ゆっくり手をどけて顔を見てみると、同じクラス同じ委員会の南 翔太君が不思議そうに立っていた。


「しょっ…しょっ……しょうたぐーん」


 後半はもう泣くの我慢出来んくて、声出してわんわん泣いた。

 子供みたいで恥ずかしいけど、怖かってんもん。ホンマにホンマに怖くて、心細かった。

 翔太くんが胸差出してくれて、頭まで撫でてきたから、余計に涙が出てきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ