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高校生活  作者: 黒猫
12/23

本屋


 本屋に入って直ぐ左には、新刊と話題の作品が置いてある。

 そこで一通り題名を見ていると、面白そうなのがいくつかあった。

 毎回、買いすぎるのに、時間がなくて読めへんかったりする事が多い。


「新刊出てるやん!」


 思わず声に出して言ってしまったから、他のお客さんの目が痛い。

 だって、好きなシリーズの新刊出てたら、テンション上がりますやん。


「あっ、千幸ちゃんじゃん」


 恥ずかしくて小さくなって新刊を手に取ると、聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。

 顔を上げると、私服の翔太くんが笑って手を振ってる。

 私服って新鮮やなぁ。っていうか、この服のセンスうち好きかも。


「聞き覚えのある声が聞こえたなぁと思ったら、千幸ちゃんだったか」


 どうやらさっきの声でうちに気づいたらしい。恥ずかしい。

 それにしても、この人とはよくバッタリ会うなぁ。運命?なわけないか。


「そのシリーズ、面白いよね。俺も読んでるよ」


 うちが手に取った新刊を見て、翔太くんは楽しそうに喋る。


「ホンマに!? メッチャ面白いねん。毎回ハラハラドキドキで目が離せへんっていうか……」


 そこまで一気に喋って、また自分の声が大きくなってる事に気づいた。

 またあの子?みたいな目で他のお客さんがこっちを見ている。

 翔太くんは、目の前で笑い堪えてるし。

 なんかうちって、テンション上がりすぎたら、周りが見えへんようになるタイプらしい。


「この小説家の作品、他にも持ってるよ。見に来る?」


 笑いが引いてから翔太くんが言う。

 それは是非とも読みたい!あっ、でも家に行くのってさすがにマズイかな。

 というかこの人は、何を考えてるんか分からん。


「おいでよ。大丈夫、家に誰もいないから」


 そんな爽やかスマイルで言われたら、断れないじゃないか。と自分に言い訳をする。

 

「行く」


 ハッキリとうちが返事すると、翔太くんは嬉しそうにオッケー、と返した。

 そんなに笑顔向けられたら、ちょっと勘違いするとか、考えへんのかこの人は。

 既に、クラス内でも彼の事が好きって女の子が急上昇中。

 うちはそういうのに、流されるのは嫌いやけど。


 それにしても、男の子の家に行くのって小学生以来な気がする。

 中学生になると、男女の間に大きな溝が出来たからなぁ。

 小学校は男女関係なく仲良しやったのに。

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