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足の薬指の骨にひびが入った話の続き。雪の日の結婚式。  作者: 雷鳥文庫


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8/10

其の八。

 披露宴が始まりました。

多分、庭?に面したドアを開けて入ってきます。

ナイトウェディングの醍醐味ですね。ライトアップされていたと思います。

溢れる拍手。

新郎新婦の入場。

私達も立ち上がっての拍手をします。

おめでとう。


どうしても入場の時流れていた音楽が思いだせない。緊張していたのね…


目の前を通り過ぎて行く娘。

ライトに煌めくドレスにアクセ。とても綺麗。


ドレスは長めなのだ。裾を引き摺るように歩く。

後ろからスタッフさんが捌いてくれる。

(座ってからもセッティングしてくれている。)


ほとんど親族と友人のみのアットホームな式ですよ。

ゆっくりとお食事を楽しむ。

時々上映あり。ご挨拶あり。

お色直しあり。綺麗なドレスで似合っていますね。

感無量です。

肩が出ていて寒くないかな。ちょっと親心で心配になる。這えば立て、立てば歩めの親心ではないが、あんな小さかった娘がこんなに大きくなるとは。

まだまだ小さい頃の姿を思い出せるのに。


小さい頃から目が合えばにっこりとして寄ってくる子供だった。高速にハイハイをして。


お姉ちゃんが大好きで。幼稚園での登園時。自分は年少さん。お姉さんは年長さん。各クラスにはいる時に、

「おねえちゃん。」

と毎朝抱きついて泣いて離れたく無いと、泣いていたという。

「……。」

お姉さんは無言で抱きしめかえしたと。

それが毎日。

「素晴らしい姉妹愛です。」

卒園時に園長先生が良い話として語ってくださった。

(私は知らなかった)


小さい頃から何故か猫に好かれる子でしたよ。

特別なオーラが出てたのかなあ。

(ウチには猫はいない、実家にいた。)


「頭ぶつけてくるーこわいー」

ビビる幼児の娘。三歳くらいのことです。

(それは愛情表現です。いちげんさまなのに。向こうから寄ってきてスリスリされてる。)


「ゴロゴロいってるー、なんでー。」

(それも愛情表現です。いちげんさま以下略)


そんな事が次から次に浮かんで参ります。

可愛いかったなあ。いや今も可愛いですよ。綺麗な花嫁姿です。

可愛さの種類が違いますという事で。




 さて雨は止んだようですね。会場内は暖かいとは思うけれどお腹と背中に貼ったカイロを取りたいとは思わないです。やはり底冷えがしますよ。


ケーキ入刀が始まります。

なるほど〜今はケーキ入刀ではなくて、チョコシロップをケーキにかけて仕上げをするのねえ。

もちろんファーストバイトもありました。


穏やかに和やかに式は進みます。

昔と違って、親はお酌とかはしなくて良いのだそうで。

時々、親族のところに行って話しこみます。

(こっそりここでお車代を渡す。)


本当に雪の中来てくださってありがとうございました。



最後、花束と手紙を受け取ります。

立派な花束で嬉しい。とても綺麗です。


そしてお開き。

やっと着替えてこのレンタルドレスが脱げます。

汚さないかヒヤヒヤでしたね。

新郎のお母様と更衣室でご一緒になりました。

私が足を痛めた事を知って、

「早く治るといいですね。」

と声をかけて下さった。ありがとうございます。


私も着替えましょう。もうタイツの上から靴下を履く事にしました。寒いし、時間の短縮になるし傷の保護にもなるよね!


……裏目に出た。靴がキツくなってしまったのです。

圧迫感を感じる…しまった。

ちょっとだけ痛くなる。うう。

転ばないようにそっと歩く私。


 結局、式場を出たのは夜の九時半でした。

冷たい細い雨が降っております。

このまま上がってくれるだろうか。明日飛行機で親戚が帰るしね。

ホテルの部屋でベッドに倒れこむように寝ます。

おやすみなさい。



 次の日の朝。

ホテルの部屋からみたら、屋根に雪が積もっていませんか。白銀の世界っぽいですよ?


―――雨は夜更け過ぎに雪へと変わった?


うおおお。歌のとおりじゃん!



チェックアウトの頃はシンシンと降っておりましたよ…。

二月八日の朝のことです。


足を怪我してちょうど一ヶ月のことでした。


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― 新着の感想 ―
心温まる素敵な披露宴の様子がうかがえます。 親が知らない子供のエピソードもなかなかにいいですね。 もしかしたらネモさんの血筋をどこかに…いえ、失礼。 うちは家族だけで、式の後お食事会で終わったので、…
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