其の七。
リハーサルは進みます。
バージンロードを進む、娘と夫。
式の見せ場のひとつですね。
「もっとゆっくりでお願いします…」
ほほう、スピードにダメ出しが。
私は座席の横を通って、最前列に回ることになっています。
娘たちと私の最前列への到着が同時でした。
これはもう少しゆっくり歩いて欲しかったですね。
そのあとチャペルの祭壇の階段をのぼって、娘からブーケを預かり(指輪交換とかの邪魔になるからですね。)、席に戻ります。
諸儀式が終わった娘にブーケを返すと言うミッションがあるのですって。
そうだ。式場のスタッフにも言っておかないと。
「実は足を痛めておりまして…」
「まあ!ではゆっくり無理せずに登り降りしてくださいね!讃美歌が終わるまでの時間結構ありますから。」
なるほど?
階段だって四段くらいですよ。だけどドレスを踏みそうで怖い。足を横にして踏み締めております。
顔が痛みと緊張で強張ります。きっと怖い顔になっていますね…仕方ない。
リハーサルも本番も顔が引き攣っていたのを覚えています。
さあ、リハーサルも終わりました。
神父様の言葉も讃美歌も素晴らしい。
ひと息つこうとすると、
「今から親族紹介でございます。」
えっ。チャペルでなの?
スマホを開きます。
LINE来てましたよ…このリハーサルの間に。
『今 着きました。』
という親族からのLINEと、
『お母さん、リハーサルいつ終わるの。皆さん来たよ。親族紹介はいつ?』
と焦ったもう1人の娘からのLINE。
娘のLINEには、
『今から。』
ひとこと返します。
テンパリながらも安心したわたくし。
直ぐドアがあいて、親族の入場です。
「あ!間に合ったのね!良かった。」
声をかけて安心します。
それから親族紹介は無事に済みました。
皆様ご協力ありがとう…。
其の後、一般の参列者がやって参りました。
「ではこれからお式です。お父様、お母様、こちらへ。」
流れるような展開です。
新郎はそこにステイ。
祭壇の前で待っています。
私達はまた一瞬外へ。
ああ、寒い…。雪が降っていないだけでも嬉しい。
「雨ですので、フラワーシャワーは中で行いますね。」
ありがとうございます!
娘からも寒いので外でのイベントはフラワーシャワーのみとなってると聞いてました。
今は細かい氷雨が降っています。
室内で嬉しいな。外で待つのはツライのよ。
さあ、扉が開きます。
さっきと同じように進みます。
一礼。そしてベールダウン。
新婦とその父の入場。スタッフに誘導されて端っこの柱の横をそっと通り抜ける母。
それから。
階段を登ってブーケを受け取って、ゆっくり降ります。足を庇いながらね。
降り切りました。最前列に座ります。
ふうっ。
この素敵な花が私の手の熱で温まって痛んだらどうしよう…
新婚旅行が終わったら受け取りに来るんだものね。
あの部屋が1番涼しいか…花瓶はあれで…入るかな。
何てことを考えながらも、おごそかに進む式に感動しています。
讃美歌。神父様の言葉。誓いの言葉や指輪の交換。
いい結婚式です。若い二人の目も輝いています。
…さて。この後また階段を登ってブーケを新婦に渡して、降りるのね。
手の汗にぎれ。ドレスを踏むな。いけいけどんといけ。
(巨人の○のテーマでしょうか。)
私は今まで「なろう」で色んなキャラの結婚式を書いてきました。グランディ王国物語しかり。ブルーウォーター公国物語しかり。
だけども自分の娘の結婚式は違います。感激もひとしおです。
無事に終わってお写真タイムです。
最優先で撮らせてもらってます。
新婦新婦の退場です。
「おめでとう!」
拍手とともに紅いバラの花びらを巻きます。
花びらは白いウェディングドレスに降りかかります。
ドレスに映えること映えること。
見事なコントラストです。
……この後、披露宴になります。もう少しお付き合いくださいね。




