其の五。
雪は降ったりやんだりしています。
このままやむのでは?と思ったらまた降り出す。
まったくもう。
雪やこんこん、あられやこんこんの童謡が頭の中を駆け巡ります。本当に犬は嬉しいのだろうか?寒いよねワンちゃんも。
そんな事を考えての現実逃避です。
さあ、ホテルにつきました。駐車場は屋根付きです。
係の人がいます。車のナンバーと名前を告げてホテルの中へ。
荷物を預けて、私と娘は更衣室へと参ります。
この悪天候の中でも何組も式をあげるのですね。なかなか混んでいます。
厚いタイツを履きます。ネックレスとイヤリング、コサージュもあらかじめボレロに付けましょうね。
さ、ヒートテックを重ねましょう。寒いもん。
(私はとても寒がりなのです。冬は冬眠したいと言うのが小学校の時の夢でした。)
あら!大変!袖が出るじゃありませんか。仕方ない。一枚だけ短めのにします。襟ぐりも開いてます。
うううっ。
では、貼るカイロをお腹に張りましょうか。背中は娘に貼ってもらいます。ダブルカイロよ、我を温めるのだ。
いざゆかん。美容室に。
わあ。更に強く降っている。徒歩十分のところなんです。
どうしよう。
先ほど停めた車を出して、夫が送ってくれます。
帰りも来てくれるそうです。ありがとう、助かる。
美容室はセットとメイク専用のところですね。ホテルとかで式を挙げる人専用なのでしょう。カットやシャンプー台もありません。
娘はメイクも頼みました。いい感じです。
ヘアセットも素敵です。綺麗なロールが出来てます。
私も巻いてもらいました。
美容師さんと世間話をします。
「頭の上を立てていいですか?」
「ええ、そんなに立てるのは何十年ぶりかな。」
バブルの頃は前髪を立てたりしましたよね。
(平野ノラさんみたいにね)
「私が若い頃は聖子ちゃんカットが流行ってね…その後はソパージュだったかしら。」
「あー、ホントに流行ってたんですか。聖子ちゃんカットって。
部分パーマをかけるんでしたっけ?前と横だけ?」
「うーん、多分ね。私はやってないのよ。でも流行ってたね。高校の卒アルなんかみるとほとんどがそうだったよ。」
などと話しているうちにヘアセットは終わりました。
……ああ。しっかり降っている。
大きな傘をささないと肩に雪が付きます。
道も歩道も慣れています。滑らないように、ドレスの裾が汚れないように、たくしあげながら気をつけて歩きます。
すぐに迎えに来てもらってホテルに行くと、ホテルの前に娘達がいました。
はい、本日の主役の二人です。
そのまま会場まで連れて行くことに。雪の中タクシーを呼ぼうとしていたみたいでしたしね。
結婚式場に着きました。
夫はチェックインするために帰ります。
この時二時。新郎新婦はこれからお着替えです。
私と娘は控え室で待ちます。
夫の方の親族は無事にホテルに着いたようです。
しかし。私の方の親族はその一本後の飛行機だったらしく、八十分遅れになっていたのでした!
少しのことで明暗は別れるのですね、びっくりです。
あちらは降っていないのに関わらず。
機体の調整がつかないんですと!
そ、それでも親族紹介は五時から。なんとか間に合うよね?
気を揉む私でした。
……お天気だけはなあ。どうしようもないものねえ。




