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足の薬指の骨にひびが入った話の続き。雪の日の結婚式。  作者: 雷鳥文庫


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其の四。

 二月になった頃。少しずつ嫌な天気予報が始まりました。


TVのアナウンサーは言います。


「二月の最初の土日。雪が降るでしょう。」

なんですってえええ。

二月の最初の土曜日。その夜がウチの娘の結婚式なんですわよ!


具体的には令和八年二月の七日。


…毎年、成人式の頃や共通テストの頃雪が降っておりましたよね。

今年はまだ降っておりませんでした。


嫌な予感はしていました。一回ぐらいは降るよね、きっと、と。

(それでも成人式の日、雪が降らなくて良かったね、とは思います。振袖の子が濡れなくてよかったよ。娘を持つ親として同意します。)


…しかしなあ。その日にピンポイントに振らなくてもなあ。

日にちが近くに連れ、その危機は現実になって参りました。


ああ。お願いっ!雪よ降らないでっ。スノー無しで頼むよひとつ!

神さま、仏さま!


…天気予報は無情に雪の可能性アップを伝えてきます。

雪の日の夜の式か…。

とりあえず持って行くバック(お洒落バックとは別)に、貼るカイロを入れました。

これで腹と背中に貼ればなんとか寒さは凌げるだろう。

家族用にも持っていこう。

ああ、移動中に素敵なドレスが汚れないといいな。

フラワーシャワーだけ外でやるんだっけ。


…この足だ。滑ってころばないことを祈りましょう。




 遠方から親戚が参ります。私と夫の兄弟や姉妹です。

夕方から始まります。夜はこちら泊まりです。

何ヶ月も前から夫が式場近くのホテルを手配しています。

羽田からのアクセスも懇切丁寧にLINEで画像を送っています。

手順としてまずホテルに来てもらい、そこで着替えてもらって会場へ向かってもらう。


ホテルの更衣室はそこで式を挙げなくても使えることは確認済みです。その後チェックインの時間になります。


タイムテーブルにもゆとりがあります。

ヘアメイクは親族は結婚式場で。私ともう1人の娘はホテル近くの美容室でやります。

(式場にはヘアメイクをする人数が決まっております。土地勘がない親戚に使ってもらいます。)


しかし。自然の脅威は色んなことに影響を与えるのでした。


まず当日。起床して自宅にて空を見ます。

「うむ。まだ降ってない♫大丈夫かも。」

希望的観測で胸が膨らみます。


もう1人の娘を迎えに車で出ます。

(もう二人ともとっくに独立して家にはおりません。

夫婦とピーちゃん(仮名)との暮らしです。)



雪というものは、降り始めの細かいときはホコリや小さな灰のようです。

昔、昭和の頃。各小学校には焼却炉がありました。

そこから煙に混じって小さな白い灰が出てきていたりしたものです。

そういうのに似ています。


娘を車で拾うとチラチラと灰色のものが舞っています。

車のフロントガラスについては溶けていきます。

お願い。積もらないで。

明日も車で帰るんだから。凍結したら怖いじゃない。


式を挙げた後、次の日新婦のブーケと荷物を預かって帰ることになっています。

そのまま新郎新婦はハネムーンに行くわけなんです。

(そうじゃないと荷物を自分ちに持って帰るという時間のロスがあるわけで。)


ブーケにはこだわっているらしいのです。

旅行から帰ってくるまで、家で花瓶に活けておくことになっていますよ。



……そして段々と雪は酷くなっていきました。


気のせい?と思う灰状ではなく立派な雪でございます。チラチラからヒラヒラに。そしてシンシンと下に降りて行く。


ああ、天気予報って当たるのね…。


靴は滑らないしっかりとしたモノを着用しました。

オシャレ靴は着替える前から封印です。

滑ったら困るもん。

今日は一日、この紐靴で通します。ウォーキングも出来るしっかりした作りです。

オシャレではないけど…仕方ないよね。


この日首都圏に雪が降ったことをご記憶の方も多いでしょう。

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― 新着の感想 ―
この時期の結婚式、ほんとに大変だったでしょうね。 それもご親戚の方々のお世話があるとなると。 うちはコロナ明けすぐで、家族だけの式だったので・・・ちょっと残念にも思いましたが、娘の希望通り、無観客?の…
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