88/226
第18話 荒野 2/5
列車の出口にタクヤたちが立つと、レザースーツにゴーグル姿で武装したり龍人たちが、荒々しく彼らを列車から抱き降ろした。
リーダーらしき男が馬上から叫んだ。
「武器を確認してから馬車に乗せろ、急ぐぞ」
ライフルを空に向けて発射する。
馬がいななく。
二頭立ての馬車が、ガラガラとタクヤたちの前にやって来た。
フルオープンの荷台を引いている。
普通は荷物を載せるところが、スッポリあいている。
御者が降りて、木箱を足台として置いた。
「乗れ」
御者の指示に、ゼンが先に飛び乗って、他の者を引き上げた。
5人が乗る。
風をよけるホロも、座るシートもない。
しかたなく荷台に直に座り込むと、鞭が響き、馬が走り始めた。
激しく突き上げてくる荷台。
みな縁をつかんで身体を支える。
「どういうことなんだよこれは!」
タクヤが空に向けて叫ぶと、御者が答えた。
「命がほしければ大人しくしてろ。これから4時間ほど走る」
「……」
タクヤは驚きすぎて、顎が外れかけたことは言うまでもない。




