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第14話 ルクフェール財団 3/4

 祈りが終わり、なんとか意識を取りもどしたベルタが救急車で運ばれてしまうと、男達は、あらためてタクヤたちにむかって身構えた。

 リーダーのフルキエは言った。


「姉さんの指示は絶対です。タクヤ王子をとらえて、教育を施し、王の元に届けます」

「とらえるとか、教育とか、なによそれ」


 とミルシードが反発した。

 その強気のミルシードの腕を、別の男がねじ上げた。


「きさま、だまれ」

「いたいっ」


 すると、男の一人が、仲間の中から飛び出した。

 ミルシードの腕をねじ上げた男の腕を持って、ヒジで相手の顔を強打した。

 ミルシードが自由になると、男は「行ってください」と言った。


「行ってください。ここはタカと二人で止めるんで」

「そんなのムリでしょ」

「こいつらだって、わからないやつらじゃない。なによりあなた方はベルタ姉を救った。大丈夫。まかせてください」


 もう一人のミルシードの協力者も、そこにかけつけて身構えた。


「しゃあねえな、オレはミルシード様に恩がある、みんな、悪くおもわんでくれ」

「さあ、ミル様、早く」


 二人の男が間に立ちふさがる。

 たくましい身方だったが、相手はその10倍以上。


「もう、しかたがないわね。甘えさせてもらうわ」


 ミルシードはポケットを探った。

 ペンのようなものをとりだし、空に向けると、バンッと撃ちはなった。

 小型の信号弾。

 赤い線を引いて、弧を描いた。

 すぐにエンジン音が響き、古いワゴン車が走り込んできた。

 ゼンが運転している。


「タクヤ様、ユリ、じいさん、行くわよ」


 ミルシードの指示で、皆が乗り込むと、ポロワゴン車は狂ったようなエンジン音をとどろかせてその場を去った。

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