表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/226

第5話 ドクターの娘 1/5

 診療所に戻ったユリは、二階の私室でリクライニングチェアに身体を沈めてテレビの王宮爆撃報道を見ていたドクターに声をかけた。


「お父さん、大丈夫だった?」

「ああ、なんとかな。ユリこそ、頑張ったな。お疲れさん」

「電気、つけないの?」

「ガラスがないから、虫が入ってくる」

「なるほど。でも、夏でよかったね、寒くない」

「遺体には問題だが、まあ、それも、もうなんとかされているだろう」

「ご飯は?」

「みんなと済ませたよ」


 診療所の看護師たちのことだった。


「王宮に各界から差し入れ、とかで、ヘンにうまい食事だった」

「私たちも、軍の配給をもらって食べたけど、普通に美味しかった」

「なんだかんだで、王宮は愛されているよ、国民に」

「ですね。私、シャワー浴びるね。とりあえずさっぱりしたい」

「それがいい」

  

 窓ガラスはほとんど割れてしまっていたから、ユリも明かりをつけずに、服を脱いで、シャワーを浴びた。

 熱い湯が、死のなごりを拭い去る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ