表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/226

第21話 空爆 1/7

 地下水路の中の開けた洞窟に、龍人族たちは避難した。

 飛龍は龍人たちが操り、砂漠の方へ飛び立った。


 まもなく長距離ミサイルによる空爆が始まった。

 洞窟にいても聞こえてくる飛来音。

 その空気を切り裂く音の直後に、悪魔のような音響が襲い、山がゆれ、水が騒ぐ。

 数発の着弾ののち、途切れのない轟音に変わった。

 地上のすべてが破壊される暴力。


 病の進んだ龍人たちは、体調を崩し、倒れ込んで嘔吐した。

 すぐに女王が祈りの手当を始めたが、轟音の中では効果は十全ではなかった。

 ユリも気丈に手伝った。

 二人の祈り師の必死の対応が続く。


 タクヤは、この場に居あわせたことを、どう受けとったらいいのか、理解できずにいた。

 爆撃をしたものが、爆撃をやり返されるのは、しかたがないという理屈もないではなかった。

 しかし戦いの現場に、理屈なんて存在しうるだろうか。

 抗えない悲惨があるだけではないのか。

 今回の爆撃は、予告があり、人や飛龍は退避することができた。

 しかし、退避できない命は、そこにまだたくさんあった。


 タクヤは、怒りを感じた。

 しかしそれは、今まで経験があるような単なる感情ではなく、もっと深く本質的で、自分の生涯のすべてを捧げる覚悟に近いような、絶対的な何かかだった。

 

「自分が王になったら、必ず変えてやる」


 最初は、それは小声だったが、爆撃が続く中、彼は両手を握りしめて絶叫した。


「ざけんなおまえら。ゆるさない。絶対に許さない」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ