12.魔王来訪
すいません。食中毒やりました。
「ご馳走様でした。」
「ご馳走様でした」×11
「さて、腹ごしらえも済んだことじゃし話をするとするかの。」
「老師様、話とは?」
「これからの事じゃ。まず何から話そうかの……」
「神殺しについてからが良いのではないですか?」
「そうじゃな最英霊。魔法剣士達には申し訳ないがまず修行をする前にあるものを探して欲しいのじゃ」
「捜し物……ですか」
「うむ。それというのがの……」
「伝説の予言書とそれを扱える奴だ。」
「これ、盗賊王わしのセリフを取るな」
「おれは盗賊だ、人の物盗って何が悪い」
「あらあら、やはり懐かしいですわ」
ワシと盗賊王の掛け合いに皆が笑う。少しは場も和んだな。
「話が逸れた。本題じゃが、まず伝説の予言書。これは今現在預言者殿が持っておるのが確認されておる。」
「つまりは……預言者様を見つければどちらも達成ですね!」
「いんや、預言者は代々預言者の家系に生まれただけものじゃ。予言書も持ち主から貸し出されているにすぎないんじゃよぉ。あやつら程度の予言ならわしもできるからのぉ。」
「それにじゃ、もうひとつ問題があっての。」
「預言者は2代前より王国に住んでおりました。今その王国は大変なことになっております。英霊界で出会ってないのでおそらくはまだ生きてると思いますが、いささかどこにいるのか分かりません。」
盗賊の話に大賢者とワシと最英霊が答える。
「となると……どうすれば」
「何、何も預言者だけが予言をできる訳では無い。大賢者の話を思い出さんか。大賢者でも預言者程度の予言は出来るのじゃ。それに予言書自体も借り物という話をしたじゃろ。つまり持ち主がいる訳じゃ。四神獣、誰かわかるな?」
「神獣……ですね。」
「うむ。神獣達にはそれぞれ役割と守るべきものがある。神獣王は神獣の樹、十王は転移門と。今回用があるのは人間界と魔界を守護し予言書の持ち主、双璧獣じゃ。」
そう言うと場がざわつく。
「聖剣老師!確かに神獣の誰かだとは思っていたが俺たちにも言わねえったァどういうことだ?」
「すまんすまん。わしも神獣王からこの前初めて聞いたのでの。しかし、双璧獣の居場所は教えて貰えんかった。」
「なるほど……行き詰まってますね……」
「うーむ……そうなんじゃよな清龍。」
と、皆で頭を悩ませてると扉がバンと開かれた
「ぐはははは!かつての英雄とその弟子たちよ悩んでいるようだな!ワシに殺される順番の相談か?」
「皆さん!お下がりください!」
「馬鹿者!敵かも知らんやつを前に武器を取らんとは何事じゃぁ!はよ戦闘態勢を取らんかぁ若造共!」
そこに立っていたのは魔王であった。その姿を見た途端四神獣が皆わしらを庇う形で前に出る。わしら4英雄も各々武器を取りいつでも戦える体制を整えるまさかこんな早くに……しかし魔族と人間は今は争っていないはず……しかしワシらへの恨みからきたか?
「まあ待て、若い神獣達、そして我が仇とその弟子たちよ。我輩は何もお主らと戦いにきた訳では無いわ!我が仇たちに今日は用があってきたのだ!今は魔界と人間界も同盟をむすんでおるわ!我輩が真名まで出した同盟だから信用せい!」
「なんじゃと?わしらに用とな。まず要件を聞こうかの。場合によっては死ぬと思え!」
「全く、相変わらず血気盛んな奴らだ。これではどちらが魔族か分からぬでは無いか!して、本題だが、世界会談を行う!本来帝国で行うはずだったが、皇帝と教皇の意見で可能ならばこの島で行いたいとの考えだ。どうだ?参加してくれるな?」
「ふむ。よしわかった受け入れよう。しかしじゃひとつ条件をだそう」
「な!?老師!そんな簡単に……」
「まあ、盗賊王。大丈夫じゃよ。」
「物分りの良い奴だ。それで条件というのは」
「わしらが三国の首脳を迎えに行く。魔族の大群で押し入られても叶わんからな」
「ふむ。わかった。」
「うむ。すまぬがお主ら世界の偉いヤツらがここに来るらしい。会談の準備を整えて置いてくれ。」
「かしこまりましたわ。我らが四神獣全力を持っておもてなしの用意をさせていただきますわ。」
「うむ。それで魔法剣士たちはその準備の手伝いをしてくれ」
「わ、わわ、分かりました!」
さすが神獣達は慣れている。いやむしろ相手が人間や亜人種という自分よりも下等な種族と甘くみているのだろう。愛弟子たちはさすがに受け入れきれないようだ。まあ、ここは無理にでも受け入れてもらうしかない
「さて、2人ほど昔馴染みもおるしわしら4人で行くとするかの」
「おう!久々に皇帝のやつと会いたいしな!最英霊も久々の彼女との再会をしたいだろうしな!」
「全く……そんなこと言ってる場合じゃないでしょう……まあ、会いたくないと言えば嘘になりますが」
「ふぇっふぇっふぇっ。なんだか懐かしいのぉ。さて、魔法を起動させるぞぉ」
「うむ。大賢者頼むぞ」
「さて、我輩はここで待たせてもらうとするかな!おい、そこの小鳥!茶をくれ」
「あらあら、小鳥とは私のことですか?私には統雀という名前がありましてよ」
「まて魔王お主をここに置いて置くのはちと不安じゃ一緒に来てくれ」
「お前らより老体の我輩を動かすな!待ってろ。これでいいだろ!」
そう言うと魔王はひとつの紙をとりだした。
〜誓約書〜
我、魔王シュートベルは異世界からの侵略者を全て打ち破るまで4英雄並びにその弟子たち、四神獣への手出しは一切行わない事を愛と創造の神の名のもとに誓う。
魔王シュートベル
「これは……正気か?わしらに真名を知られることになるのじゃぞ?」
「元々人間どもに1度名乗った名だ。問題ない。さあ、とっとと行って集めてこい!小鳥!茶はまだか!」
「ですから私は朱雀でしてよ……無駄ですわね。お待ちください。魔王様」
そうしてワシたちは各国の王を迎えに行った。




