10.5終わる世界
すいません。途中で切れてたので上げ直します。
ー 神は自らのすまう神界の一部を切り取り我々神の奴隷たちが自由に暮らせる場所をお創りになられたー
ー奴隷たちに安息が訪れて幾1000年、奴隷たちの中に解放してくださった神の事を忘れ奴隷として扱ってこられた過去を恨む者たちが現れたー
ー神に感謝する者と神を恨むもの、2つの派閥は争いを始めた。その姿を見て神は酷く悲しんだー
ーもはや同じ世界に置けぬと思った神はさらにこの世界をふたつに分けた。1つは神に感謝する者たちの棲む人間界。もうひとつは神を怨む者たちの魔界。二つの世界には互いに行き来出来ぬよう大きな門を神はお創りになられたー
ー神へ仇なした者達には角と黒い瞳を。神に感謝する者たちへはそれぞれ様々な環境に適応できるよう多様な進化をお与えになったー
ーそれから幾万年が過ぎ、どちらも神のことを忘れた時、魔界に一柱の神がおりたった。その神はある魔族へ恩寵を与え魔王へと覚醒させたー
ー次に神は門を解放し人間界と魔界の隔たりをなくしたー
ー数万年ぶりに出会った両者はまたもや争いを始めた。その戦いは以後1500年続く人魔対戦であるー
ーある時人間界の人族4人が魔王を倒し、更には魔界の神までもを封じた。これにて1500年の戦いに終止符が打たれたー
ー戦いが終わった時、4人の英雄たちの元に神が降臨なされて4人へと恩寵を与えた。神は去り際ある信託を残していったー
ーそれから500と4年の月日が流れ、魔界の神は復活し再び戦乱の世が訪れようとしていたー
「爺、この詩はなんじゃ?」
「そちらはかの有名な吟遊詩人様の作られた詩でございます」
「さようか。それであの会議から1年、まだ魔族は動かんのか」
「はい、非常に不可解ではありますが、各国の諜報機関が探りをいれておりますゆえ問題は無いでしょう」
「そうか。ならば妾達は今しばらく軍備を進めねばな。爺、各所と連携を取り不具合のないようにな」
「かしこまりました。」
「陛下!預言者様から火急の謁見の要請がありました!」
「なんじゃと?預言者...あの婆さんが何用じゃ」
「それが、世界が大変なことになると...」
「なるほど...よし、通せ」
「は!」
「ご無沙汰しております女王陛下。陛下が即位されてからこの国はさらに豊かに...」
「挨拶はよい。面をあげよ早く要件を話さんか。」
「かしこまりました。今朝方私の魔導書の方で天気を調べていた所、物凄い勢いでこちらの預言の方が...」
そう言って預言者は1つの本を差し出した。それを受け取った女王はパラパラとページをめくり少しして王国執事へと手渡した
「ふむ。妾は古代文字が読めん。爺なんと書いてある?読みあげよ」
「かしこまりました。
異郷の地から神が来る。異郷の民連れ神がくる。人は消えゆく運命なり。國も富も消えゆかん。この世は闇に閉ざされる。灯火一つ残さずに。
との事です。」
「うぅむ...つまりは?」
「この世界に異世界の者が来て全てを滅ぼすということかと思いますじゃ」
「なんと!預言者それはまことかや?」
「恐らくは...」
「陛下、預言者様、更に新たな文章が...」
「ナンジャと!王国執事殿!貸してくだされ!」
「それで、なんと」
「えぇっと...
全ての灯火消えん時。この世の神の力を借りて。古き灯火舞い戻る。消えた若き火再び灯る。古き灯と若き灯2つ合わさり焚き火とならん。焚き火が燃えゆき大火とならん。世に再び平穏戻る。若き王を代価にし...
なるほどの...陛下、まだ希望がありますぞ...」
「預言者よどういうことじゃ?爺、わかったかノ?」
「えぇ、つまりはかつての英雄...4英雄様が舞い戻られ、新たな英雄達と共に異世界の者を退けるという内容ですね。どうやら4英雄は生き返るそうです。しかし問題が...」
「なんじゃ?申してみよ」
「最後の預言...一つの国を代価にしの所ですが恐らくは...」
「この国は生贄となりますじゃ。」
「なに?なぜ妾の国が生贄となる?」
「はい、この基底世界にある、王国、帝国、法国、共和国、それから魔族の魔国です。恐らく神界の神国は入っていないかと思われます。そして英雄界には国はありません。まず共和国には王はいません。次に帝国と魔国ですがどちらも王は高齢であります。次に法国ですが、教皇はハイエルフです。ハイエルフの中では若い方とは言え、定命種よりは遥か長い時を生きております。そうなると1番若い陛下の治める国、つまりは我が国が生贄となる可能性が非常に高いです。」
「なるほど...爺、預言者。今の話は決して国外へ漏らすな。国内へもじゃ。よいかこれは王命である。」
「かしこまりました。」
「わ、分かりましたじゃ」
このようなことしれれば真っ先に帝国は生贄として妾を差し出すに違いない。幸い近衛兵達には玉座の間から出て行ってもらっている。これで妾達3人だけが知る情報にできるだろう。
「爺、預言者のために城に部屋を1つ用意するよう侍女たちに伝えよ」
「はい。かしこまりました」
「預言者。主はこれから動乱が収まるまでこの城で過ごせ。用意ができ次第城に戻って来るのじゃ。わし直属の近衛兵3人を供につけよう。どのくらいで用意は済む?」
「わ、分かりましたじゃ。2時間もあれば戻ってこれますじゃ。」
「わかった。下がれ」
「は、はい」
預言者はそういうと慌てて玉座の間を去っていった。
「さて、サモンファントム」
「「お呼びでしょうかマスター」」
「うむ。お主達はこれからそれぞれ爺と預言者を監視せよ。もしこの秘密を話すような事があれば即刻始末せよ。」
「「御意」」
そういうとファントムはスっと姿を消した。契約した魔物や英霊はしっかりと約束を守ってくれるからいい。しかし今回の代償は何になることやら。妾は出来高報酬で契約をしているから代償がでかくなる時がある。預言者のみならさほでは無いだろうが爺に対してだと少々怖い。裏切らないことを信じてはいるが万が一に備えてであるから仕方ないと言えばそうであるが。出来れば安くすんで欲しいものだ。
「陛下。お待たせいたしました。部屋の準備が整いました。」
「うむ。預言者は一度家に帰った。また戻ってくるから戻ってきたら案内せよ。」
「かしこまりました。」
ー1月後ー
世界の空が暗黒に包まれた。元々雲で覆われた空であった魔界も更なる闇が辺りを包む。そこから禍々しくも神々しい姿をした1人の老人が降りてきた
「我々は異世界からの侵略者である。我々の世界はもう長くない。我は我の子を守るため貴殿らの世界を征服しにやってきた。喜べ貴殿らは我々の益々の繁栄への尊き礎となるのである。さぁ可愛い我が子達、蹂躙せよ!略奪せよ!殺戮せよ!」
そういうと世界各地に転移門が現れる。そこから100万はくだらぬであろう人と魔獣と天使が現れる。中には見慣れぬ兵器を持つものもいた。
「皆、この大変な時。よく集まってくれた。感謝する。」
「いえ、今こそ各国協力する時私達法国、ひいては英霊教はできることは惜しみません。」
「同じく。我が国共和国も同様に手を合わせてこの動乱乗り越えましょう。」
「それで、王国王女は?」
「教皇、王国は来ない。今現在王国は国民によるクーデターが発生しており、出れる状況にないのだ。」
「なるほど...では三国だけで話し合うのですか?」
「いや、今回はこやつに来てもらった。入ってこい」
「フォッフォッフォ...お久しぶりですな。僧侶。いや、今は教皇でしたかな?」
「あなたは...!まさか、450年前に死んだのでは...!」
「皇帝この方は...?」
「首相此度の動乱、収めるため、王国代表として英霊界より来てもらった。我々の冒険者時代の盟友であり、王国建国をした初代王国国王だ。」
「よろしく頼む。」
「なんと...!」
「待ってください!私の許可無くなぜ呼び出したのです!そもそも呼び出せる程の神官など...まさか」
「そのまさかである。」
「皇帝。貴方は背教者になるおつもりですか。場合によっては帝国英霊教会が黙ってませんよ!」
「うむ。しかしこの非常事態。朕としても呼び出さざるを得なかった。許してくれ」
「まあまあ、分かりますが教皇。ここは1つこらえませんと。身内で争うよりまずは目先の危険を排除することが先決ではありませんかな」
「それはそうですが......分かりました。今回は目を瞑ります。しかし、今回の件片付きましたら、異端審問を開くかもしれぬこと頭に入れておいてください。」
「教皇。変わったな。わかった甘んじて受け入れよう。」
「さて、急を急ぎます。早速本題に入りませんとな。」
「そうだな。まずは各国の被害状況だが。我が帝国は東側から攻めいられ国土の4割を奪われている状況だ。今現在はありったけのルーン結晶や魔道具を用いて結界を貼って食い止めているが、持って半年であろう。兵としては4万程である。」
「次に王国だが、国土の9割を既に落とされ、国民によるクーデターで王都も危機に晒されておる。下手をすればすぐ堕とされてもおかしくは無い。持って2日という所でしょうかな。兵としては近衛兵わずか200のみが動ける状態ですぞ。」
「我が共和国ですが、大賢者様のおつくりになられた迷いの密林の周辺のダンジョンに誘導する転移門を貼って2割程度の被害に抑えられています。しかし魔力がそこを尽きるのも持って1年というところでしょう。兵数3万は動かせます。」
「法国は今の所攻め入っては来ていません。おそらくは異世界の神はこちらの神の結界を破ることに苦戦しているのでしょう。しかしいつまで持つかは分かりません。なので、英霊山への国民の避難を進めている状況です。使える兵としては残存数2万です。」
「うむ。次に今後の対策だが...」
「おっと。我を忘れてもらっては困るな」
「貴方は...!」
「おお、2年ぶりですな魔王殿。復活してからはどうですかな?」
「うむ。安泰であるぞ。して、此度の会議我も参加させてもらおうか。」
「反対です!なぜ魔族なぞが人間界の会議に...」
「まて、教皇。お主裏切り者では無いのか...?」
「まさか。此度の動乱。我が魔国にも異世界の者が来ておるよ。疑うと言うなら...」
「疑うと言うなら?」
「我が真名シュートベル一世の名において、此度の動乱が収まるまでわれわれ魔国は人間界の四国と手を取り合い全力を持って協力することを誓おう!」
「ほぉ、真名まで使っての宣言か...これは断るに断れませんな」
「そうであるな。魔王いや、シュートベル一世。我々帝国は貴方の四国同盟参加を賛成しよう。」
「王国も賛成じゃ。」
「共和国としても依存ありません。」
「.........」
「法国はどうするのだ?」
「あぁ!分かりました!我々法国も賛成します!しますよ!」
「よろしい。全元首の賛成を持って魔国の4カ国同盟参加を認める。同時に名前を同盟規則第8条名前は参加国数により変動するという条項に則り4カ国同盟から五カ国同盟へと変更することとする。」
「では、魔国はどのような状態か教えていただけますかな?」
「我々魔国は既に国土の7割を堕とされた。しかし魔王城内部にて魔族と魔物の8割は生存しておる。よって国民に対し国家総動員の発布をした。我が魔国の国民11万が皆兵となり同盟軍への参加をしよう。」
「おぉ、となりますと、王国は除いて、同盟直轄軍1万も合わせて21万ですかな。相手方の戦力は?」
「うむ。帝国魔道士団の調査では約121万であるな。」
「なんと...つまり100万人近く向こうが多いということですな...6倍近い戦力差何とかなりますかな」
「それに関しましては、英霊界から人を呼びましょう。私のサインが入った許可証を各国の協会に出します。惜しみなく英霊界から人を呼んでください。」
「そうなると4英雄などの過去の偉人も戦力となるか。これでようやく五分五分と言ったところか...」
「伝令!伝令!王国クーデターと異世界人による攻撃で王都陥落!繰り返します!王国クーデターと異世界人による攻撃で王都陥落!」
「なんと...いよいよやばくなってしまった。」
「我が国が...ダメだったか...済まない皇帝。わしは一度国に戻る。もしかしたら戻ってこれんかもしれないがあとはよろしく頼みますな」
「うむ。此度の動乱収束した暁には生き残った王国復興に帝国はできる限りの支援をすると約束しよう」
「すまない。恩に着ますぞ」
そう言って王国初代国王はその場を後にした
「伝令!各国に進軍していた異世界軍、転移により移動を開始!場所は...王国王都跡地であります!」
「うむ。我々はギリギリ耐えられたようだ。攻勢の機会をうかがい徹底的に叩くとしようか。」
「はい。」
「それが良いであろう」
「ですな。」
こうして会議は続いてゆく。
ー???ー
「ファントム。出てきて下さい。」
「御意」
「陛下との契約。今回は何でしたか?」
「父上と預言者殿の監視、並びに外部へ漏らした際の抹殺でございます。」
「なるほど。陛下に悟られずにその契約は破棄でお願いします。」
「御意」
「陛下...貴方という人は...全く愚かですね...あぁ、愛おしい。愛おしい。可愛い陛下...どうか貴女はそのまま...愛おしいままでいてくださいね...永遠に」




