8.真実と新たな技
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あれから5日が経った。ようやく3人が目覚め、力も元に戻ってきた所であとの修行は清龍に一度任せ、ワシは再び英霊界へ旅立つ時が来た。今回は前とは違い長い間いることになるだろう。
「お主らよいか、ワシは少し英霊界へとゆかねばならぬ。その間の修行は清龍のやつが見てくれる。ワシが最初から修行をつけてやれぬのは少し心苦しいが間違いなくお主らにはいい経験となるじゃろう。精進せよ。」
「「「「はい!」」」」
皆素直に納得してくれて良かった。これで任せられるというもの。あぁそうだ、課題を出さねばならないな
「そうそう、お主らに課題を出す。それを達成できるよう清龍のやつからきちんと学び吸収するのじゃぞ」
「はい!して、その課題とは何ですか?」
「神獣の撃破じゃ」
そういうとみんなざわつく。しかしその中でも僧侶の奴がすぐ質問してきた。
「あの、老師様神獣の撃破とは清龍様に勝てと言うことでしょうか?」
「違う。清龍の奴には既に勝っておろう。ワシがして欲しいのはほかの神獣になるべく多く勝利して欲しいのじゃ。お主ら清龍から貰った石は覚えておるか?」
「はい!確か青色の石でしたよね?」
「そうじゃ。その事は清龍の方が詳しいじゃろう。説明してやれ」
「かしこまりました。えーと、まずその石ですが、その石は私達神獣が力を認めた者に贈る言わば勲章のようなものです。その石には私達の力が込められております。しかし、一つ有るだけでは何の変哲もない色の着いた石ころです。」
「なるほど、ということはいくつか集めると何か起こるのですか?」
「良い質問ですね、魔道士さん。実はその石、集めて、神獣王様に見せると一つだけ願いを叶えて下さいます。と言ってもその願いはとても限定的なのですが」
「して、その願いというのはどんな事なのですか?」
「まぁ、そう焦らないでください魔法剣士。実はその願いというのが英霊界へ行った者を基底世界に戻らせるという物なのです。」
皆がざわつく。本来ならどう頑張っても出来ないことなのだ。それがかのうになる方法があると言われれば驚くのも無理はないだろう。
「という事は石を集めさえすれば英霊界に行ってしまった人達も皆生き返るのですね!」
「所がそう上手くいかないんです。石を使ったら再び石に力が戻るまでに時間がかかります。その時間は神獣によりまちまちですが、私の石だと30年かかります。なので現実的に蘇らせられるのは多くても20人弱だと思っておいてもらうと良いでしょう。」
「なるほど...所で石を集めるのはどんな神獣でも規定数集めれば良いのですか?」
「そこはやはり気になりますよね!いい観点です盗賊さん。実はそうじゃないんです。神獣達は幾つかのグループに分けられてるのは知ってますか?」
「はい、確か1から10までありましたっけ?」
「そうですね。よく勉強してます僧侶さん。実はそれぞれに対応した石を集める必要があります。例えば十王ならば十王から貰える石を10種とか」
「なるほど、つまりは一から十までの神獣を種類ごとに倒せば良いのですね。」
「概ねそれで良いのですが、注意が1つあります。神獣王様の石は持ってても甦らせることが出来ません。なので双璧獣から十王までの10組の石が必要になります。そして、倒す神獣ですが、基底世界に居ない方々を除くと、三羽烏、四神獣、五海、九尾の4組を撃破することになります。ここまで大丈夫ですか?」
そう清流が4人に問うと皆頷いていた。
「さて、それでは皆さんまずは私達4神獣です。そのためにもまずは対策として徹底的に戦い方を叩き込みます!すぐ準備してください!」
「「「「は、はい!」」」」
そう言うと4人は慌てて部屋に戻っていった。
「さて、ワシの方も福老が来おった。あとは任せたぞ」
「はい、老師様。お気をつけて」
「うむ。ではな。さて、福老、ゆくとするかの」
「はい。もうよろしいのですかな。では向かいましょう」
こうしてわしは再び英霊界へと旅立った。まあ、時たま戻っては来ようとは思っている。
「おぉ、皆元気じゃったか?久々の皆との修行ワクワクするわい」
「たく、おせーよ。で、弟子たちは大丈夫なのか?」
「盗賊王か。それがのぉ、思ったよりやりおるわい。この前来た時、福老の奴が頭が固くての、試練を受けることになったんじゃがワシが助言したとは言え余裕でクリアしおったわ」
「それは...なんというかやばいな。確か孤島の十王っていや戦闘能力は高くないが厄介な奴だったろ?それをクリアしちまうか...お前より強いんじゃないか?」
「いや、まだまだじゃわい。身体の使い方というものを知らんしの。」
「それを知るには人の寿命じゃ本来無理だからな。」
「うむ。まぁワシらを超える時が来るかもしれんな」
「そうかい。それじゃ行くとするか」
「うむ。」
盗賊王に案内されてワシは英霊界の、中でも何も無い荒地『英霊の古戦場』へと行った。そこにはかつての仲間たちと師匠が既に待っていた。なんと新たな家まで建っている。前回来た時も1度見に来たがそんなものはなかった。この3日で創ったのだろう。
「おお、来たか。」
「これはご無沙汰しておりましたお師匠様。それで、この先に起こる事とは一体?」
「まあ、そう焦らんでも。まずはみんなで飯にしようかの」
「いえ、待たせてる人もおりますのでそんな時間は...」
「まあいいじゃねぇか。とりあえず腹を満たさないことには修行も満足に出来ないぞ?」
「そう入ってもの...」
「はいはい、全く貴方と来たら、まだそのせっかちは治ってないようですね...」
「これは聖女様。先日は弟子たちを救って下さりありがとうございます」
「いえいえ、此方に来た身とは言え聖女。困ってる方がいたら助けるのが私の役目ですよ。さあ、せっかく私が腕によりをかけて作った料理、要らないとは言わせませんよ」
「いやぁ、そう言われると敵いませんな...そういう事でしたらぜひご馳走になりましょう」
この三人が一緒になるとワシはどうにも勝てない。ここは大人しく飯を食うしかないだろう。戸を開けるとすぐには広間があり、そこにはちゃぶ台がひとつ置かれていた。どうやら茶の間のようだ。そこには見知った2人の老人が座っていた。
「おお、遅かったの聖剣老師。待ちくたびれたぞ」
「全くそうですね。せっかちなのにこういう所はのんびりなのも変わってませんな。」
「大賢者、最英霊。もう来ておったか」
「そりゃ、おめえ俺たちはもう既にこっちの住民だからな」
そうだ。あまりに昔のままだから忘れていたが既にかつての仲間たちは死んでいる。もう別の世界の住民なのだ。
「さて、食べるとするか。婆さんや茶も入れてくれ」
「はいはい。」
そう師匠が聖女様に言うと聖女様は直ぐにお茶を淹れてくれた。
「さて、では食べるとするか。いただきます」
「「「「いただきます!」」」」
師匠の号令で食事が始まる。食べ始めて少したった頃師匠がようやく例の件を話し始めた。
「お主ら、神様にあった事はあるか?」
「はい。主には二度ほどあったことがありますが、魔剣老師様も確か1度お会いなったことがあるそうですね。」
「うむ。して、その神様はどんなお方じゃったか覚えておるか?」
「童の見た目をしておったの。して、魔剣老師様それが何かありましたかのぉ」
「うむ、大賢者よ実はな、わしの見た神と姿が違うのじゃ」
お師匠様からまさかの発言である。皆も一様に驚きの表情を隠せないでいた。盗賊王に至っては誰よりも食べることが好きなのに、食事に手が向いていないようである。
「お師匠様、その、姿が違うとはどう言ったことですか?」
「聖剣老師よ。ワシと聖女が見た神と言うものはな女性のそれも妙齢の美女じゃった。」
そう聞いたワシらはさらに驚いた。
「なんと、まるでそれでは...」
「うむ。まるでお主らが封じた邪神の特徴に近いじゃろ。」
そうだ。ワシらが封じた邪神も妙齢の美女の姿をしていた。頭ではありえないと思いつつもどこか少し納得している自分がいた。
「いや、待ってくれよ師匠。すると何か?俺達は英霊界の神様を封印しちまったということか?」
「恐らくそうじゃろうな。そして恐らくはお主らが会った神こそが邪神じゃろう。お主らも薄々は気付いとったじゃろ?」
そう言われると確かにそうだ。わしらはあくまで500年前から今までずっと神様が何らかのためにワシらを利用して裏で糸を引いてるとは思っていた。しかしまさかわしらに永遠の平穏を与えた神こそが邪神だったとは...考えてみると怪しい事は多々あった。なぜワシらを英霊界へ送らず殺すなどという手段に出た?なぜ神獣を消さずにほかの者を生き返らせる手段を残していた?魔王がなぜ復活した際に昔のままの力を持っていた?その疑問の全ては邪神だったからと言われると納得がいく。しかし今度はなぜわしらに永遠の平穏を与えたのかが気になる。ワシらを生かしておいてなにか得があるか?一つ理解すると一つ分からないことが出てくる。いくつになってもそれは変わらないようだ。まぁいい。分からないことをいつまでも考えていても始まらない。それより今は修行のことだ
「ところで、お師匠様。修行というのは?」
「うむ。お主ら、既に己の限界にぶつかってはおらぬか?」
「あぁ、確かに俺達はこれ以上強くはなれねぇだろう。だが、人族に限らず皆そうじゃないのか?」
「限界を超える力を使えるとしたらどうする?」
「待ってくだされ、魔剣老師様!そのようなことがほんとにできるのでしょうか」
「うむ。おそらく見せる方が早いだろう。着いてくるのじゃ」
そういうとお師匠様はワシたちを連れて荒野の中でも大きな岩の前に止まった。
「よく見ておれ。わしの全力じゃとこのくらいじゃ」
そういうと大きな岩に拳を叩き込んだ。岩にはヒビが入ったが割れはしない。さすがにこれ以上はどんな達人でもできないだろう。
「今のワシじゃとこれが限界じゃ。しかし体の限界を超えた力を使うと...」
同じくらいの別の岩の前に移動したお師匠様はさらに体に力を込めたようだ。そのまま筋肉がモリモリと盛り上がる。
「はぁぁぁぁ!ふぅぅぅ...」
その後限界まで高めた筋肉から何故か全ての力を抜いた。しかし空気でわかる。久々に感じた危機感。皆も気付いたようでそれぞれが身構えるあ、これほんとにヤバいやつだ...
「とぅ〜」
微妙に気の抜けた掛け声ではなった拳はなんと大岩を粉々に粉砕した。まさかあの拳でここまでの威力があるとは...
「どうじゃ?これが限界を超えた先の力じゃ。身体の全ての機能が上がる。お主らにはこれを覚えてもらう。」
「なんと、まさかお師匠様これをワシ達ができるとは思えないのですが...」
「そんなことは無いぞ?誰でもできるようになるわい。さて、早速修行をつけるとするかの。まずは技の説明じゃが...」




