6.試練、そして
すいません!1日1話目指してますが、なかなか思い浮かばす…なるべく1話投稿できるよう頑張ります!
さて、試練を受けることになってしまったか……まったく福老のヤツめ頭固すぎではないかとおもう。しかし、魔法剣士なら試練の突破もできるだろうな。
「老師さま、試練というのはなんでしょうか…」
「何、簡単なことよ。福老や隠れとらんではよ出て来い」
ワシが呼びかけると、人間程の大きさの梟が木から降りてきた。こいつこそ門を守る守護者の一体、神獣の福老だ。
「あの、老師様この魔物は……?」
「うむ。門の守護者が一体、神獣の福老じゃ」
「魔物なゾと一緒にするな!わしは誇り高き神獣であるぞ!しかし、ふむ。よくぞ仲間の為に試練を受けようと思ったな。老師殿から聞きはしたが何やら時間が無いそうで。早速だが、試練を始めるとするか」
「すみませんでした。神獣様どうぞよろしくお願いします。」
「老師殿、本当によろしいのですかな?」
「うむ。お主の試練は癖はあるが大丈夫じゃろう。魔法剣士よ全力を出し切り頑張れよ。」
「老師様、ありがとうございます。精一杯やっては見たいと思います。」
「さて、老師様から許可も出たし早速やるとするかな」
そう言うと先程まで待とは雰囲気もかなり変わり、威厳が見え始める。まったく、ずっとそうしてればいいのに
「汝よ、なにゆえ英霊界へゆかんとする。答えよ」
「それは…仲間を救うため!大切な仲間たちだから、命に変えても救いたい!」
「ふむ。とりあえずは試練を受ける権利をやろう。下手をすれば死ぬこともある。それでも汝はゆかんとするか」
「もちろん!そして俺は死なずに英霊界へと行きます!」
「その心意気やよし!我は10ある英霊門の守護神獣が1体福老である。汝の想い、確かに伝わった。よって開門の試練をこれより行う」
「は、はい!よろしくお願いします!」
「せいぜい死なぬよう努力せよ」
どちらも気合い充分なようである。
「あぁ、そうじゃそこに入ると結界により結界外との連絡ができなくなるのでの。魔法剣士よ1つアドバイスじゃ、自分に臆するな。」
「はい?どういうことでしょうか?」
「意味は今は良い。忘れるでないぞ」
「わ、わかりました。」
「では、始めるぞ。サモンドッペル!」
そう福老の奴が言うと一体の黒い人型の魔獣がでてきた。右手に剣を左手に盾を持ったそいつは段々と色味を帯びながら形が変わっていく。数秒経つとそれは魔法剣士の様になった。
「な!?俺見たいなやつになった!?しかし、なんか違う?」
確かに見た目は魔法剣士そっくりだが、帯びた気配が違う。言葉では上手く言い表せないが確かに別物のようだ
「これ!はよ戦わんか!」
「す、すみません老師様!」
ワシが魔法剣士に喝を入れると慌てて攻撃に入った。
「勝てますかね…老師様でも厳しかった相手ですよ」
「何、問題ないじゃろう。むしろ試練に打ち勝てんようではそれまでだったと言うこと、ワシの修行にも着いてこれんじゃろう。」
「ほっほっほ。相変わらずお厳しい。どれ、森の魔物からの献上品の果実とお茶でもどうですかな?」
「せっかくだし頂こうかの。清龍や準備してくれ。」
「か、かしこまりました」
ー1時間後ー
「なんじゃ、まだ戦っておるのか。はよせんと間に合わんぞ」
「そうは言ってもこいつめちゃくちゃ強いです。」
ずっと戦っていた魔法剣士はすごく疲れているようだ。体のあちこちに剣の切り跡がある。まだこの試練の本質を見抜いていないのだろう。
「福老よ助けを出しても良いかの?」
「参戦するおつもりですかな?それは許せませぬ」
「なに、助言をもうひとつするだけじゃ」
「それくらいでしたら構いませんぞ」
「おーい!魔法剣士や!わしの言った言葉を忘れたか?」
「自分に臆するな…ですよね?」
「そうじゃ。自分を強くもて、そして自分に打ち勝ってみよ」
「すいません。まだ意味がよく分かりませんがわかりました!自分に勝って見ます…そうか!すいませんやっぱりわかりました!勝てると思います!」
「そうかそうか。頑張れよ」
「はい!」
空気が変わった。恐らくもう勝てるだろう。先程までとは違い静かに精神を整えているのであろう。魔法剣士の周りの気配が先程までと違い落ち着いていく
「ファイヤーボール!」
「おお、決まりましたね」
「そうじゃの。ようやく突破出来たか。」
魔法剣士はもう1人の魔法剣士に剣を突き立てて馬乗りになっている。
「そこまで!」
そう福老が言うともう1人の魔法剣士が黒い人型に戻っていく。
「よくぞ突破したの。」
「はい。ようやく老師様の言っていることがわかりました。」
「うむ。あやつはドッペルという魔物でな。本来は敵対する相手が1番苦手とする物にかわる魔物じゃ。しかし福老が召喚するドッペルは敵対者自身に変わる。勝てるか不安になればなるほどドッペルは力を増す。じゃから自分を強く持ち、勝てると思うことが大切だったのじゃ」
「なるほど…最初は勝てるか不安でした。しかし老師様のおかげで無事、勝つことが出来ました。本当にありがとうございます」
「礼を言うのはちと早いぞ。まだ3人が助かってないじゃろ。はよ行くぞ。福老や、もう試練突破したし良いじゃろ。はよ開けんか」
「ほっほっほそうですね老師殿。魔法剣士よ。」
「なんでしょう?」
「汝よくぞ突破した。英霊界では自分を強く持たんと英霊に飲み込まれる。この試練を忘れずに精進するが良い。」
「はい!ありがとうございます!」
「うむ。それではこれより門を開ける。下がっておれ」
「英霊門の守護十王が一体福老の名において命ずる。英霊門の石像を閂を開けよ。そして試練を突破せしものたちを英霊界へ送るため開門せよ。」
そう福老が唱えると一対の石像が動き出す。大きな門が厳かに開いた。そこには光溢れる花畑が広がっていた。
「さあ、清龍、魔法剣士ゆくぞ。3人に残された時間はわずかじゃ、急ぐぞ」
「「はい!」」
さて、昨日ぶりの英霊界。無事間に合えばいいがー
公開可能な設定資料11.神獣
神獣は神や力がある者が作った生物の総称である。全ての神獣が規定数でワンセットとなっていて、現在出てきたものだと、清龍達四獣、福老達十王がいる。他には神獣王、双壁獣、六界などがいる。それぞれの神獣は石を持っており、それを集めると色々な奇跡を授かれると言われている。




