第99話 邪教徒編 ~えっ? 神罰ですか?~
カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。
「とーなのー」
「うぎゃぁぁぁ~っ!」
ハトリの可愛らしい掛け声が上がる度に、両断された死体が増える。
うん、いつも通りに元気だね。
どうも皆様、虐殺をする童女を愛でる幼女、ハイガンベイナ4歳です。
「1対1で対応するな。 囲んで殺せっ!」
「はいっ!」
ふーん、ハトリは囲めば何とかなると思われているのか。 まあ、あの見た目だからね。
でもね、見た目は童女でも、スピードや膂力、耐久力は蜘蛛のまんまなんだよ。
しかも土蜘蛛の様に、地面の振動から正確な位置の把握まで行えるっぽいからね。 囲んだからってどうにかなるものでもないんだけどな。
そもそも耐久力だって変わっていないんだから、剣で傷つくかどうかさえ判らないんだし。
だから当然、そうなるよね。
「やーなのー」
「ぐはっ!」
「くそっ! 後ろに目があるみたいに動きやがる」
そして陣形はアッサリと崩壊し、元の木阿弥に。 ありゃ終わったな。 完全に腰が引けちゃっているし。
他方に目を向けると、今度はヘルが大活躍。
「【死になさいぃ】」
「ぶふぁっ!」
ヘルの視界に入るだけで、ほぼ必殺。 そして逃げようとして団子にでもなれば、次の瞬間、攻撃が…。
「【燃え尽きなさいぃ】」
「うぎゃぁぁぁっ! 熱い、消してくれ~っ!」
ゴミは纏めて焼却処分ってか。 相変わらず容赦がないな。 うん、順調、順調。
そして私の方には…。
「死ねぇぇぇぇぇ~っ!」
「ん? 何だ?」
「くそっ! 剣も魔術も効きやしねぇっ!」
「【爆ぜろ】」
「ひでぼぉっ!」
魔力鎧で敵の攻撃をガン無視し、ポンポンと爆ぜさせて処分する。 うん、飽きた。
小説の主人公みたいに加虐趣味でもあるのなら、愉悦に浸るのかも知れないが、私は別にサディストじゃぁない。 どちらかと言えば、サイコパスなリアリストだ。
殺す必要があれば殺すし、苦しむ姿を楽しめるタイプじゃぁない。
命乞いなんかをされても、「剣を持って殺しに来ておいて、何を言っているんだ?」って思ってしまう。
アレだね。 「殺して良いのは、殺される覚悟のある者だけだ」ってヤツ。
一ミリだって同情する気にはなれないし、力が無ければ死んで当然だとも思う。 だから…。
「俺が悪かった。 だから助けてくれ!」
「【爆ぜろ】」
「ぎゃばっ!」
作業として殺してしまうのだ。
だからだろうか、すっかりと飽きてしまった。 いや、請け負ったからには殺し尽くすよ。 約束だし、守る必要もある。
何か効率的な方法はないだろうか? 敵だけを殲滅し、ジアンヌ・オルレアン嬢とその部下だけは殺さない的な。
あ、うん、避難が間に合わなかったんだ。 ハトリに虐殺を命じたのが交渉の最中だったからね。
一応、オルレアン嬢の側近とか部下とかを召集したまでは良かったんだけれども、その後がね。 逃すなら殿軍とかが必要なワケだし。
それに位置も悪かった。 だって、軍団の真ん中くらいだったし。
結果として戦闘に巻き込まれる事になって、何故か私が護衛の様な事をしている。
そりゃさ、ハトリやヘルでも時間を掛ければ殲滅できると思うよ。 広域殲滅魔法を使わなくても。
元気印のハトリは良いんだけど、ヘルと私がね。 飽きちゃったんだよ。
今までなら適当に集団を燃やすとか吹き飛ばすとかしていれば良かったワケだから、一瞬で終了していたってものあるし。
私もだけど、ヘルも細かな作業は苦手っぽいんだよね。 ホントにどうすんべ。
要は選別の問題なんだよね。 下手に神罰なら可能だって言った私も悪いんだろうケド、無差別の殲滅なんて神罰に認めてくれそうにないし。
個別に識別なんて器用なマネは私には出来ない。 じゃあ考え方を変えて、場所を指定するのはどうだろう。
目の前にいるオルレアン嬢とその一行、ハトリ、ヘルの周辺だけを除外する。
その他の一帯を吹き飛ばすような術式、いや神罰かな。 その程度なら何とかなりそうな気がする。
勿論、呪文は適当だ。
「【我らに歯向かう愚か者共に死の制裁を、吹き荒べ、死の烈風!】」
呪文に合わせて、魔力と神力を混ぜ混ぜし、拡散し爆裂の意志を込める。
「【神罰、爆散!】」
周囲を荒れ狂う死の力が周囲に広がっていった。
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カクヨム版(先行)
魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~
https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704
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