表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/300

第94話 北方騒乱編 ~えっ? 面会ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「次の方、どうぞー」

「失礼しまーす」「失礼するのー」


 襲撃しに来たのに面接を受ける幼女、ハイガンベイナ4歳です。


 部屋に入ると、領主と思しきデブと兵士がズラリな状況。 うん、知ってた。


「で、ガキが何の用なのだ」

「えーと。 領主の拉致らち、誘拐? みたいなカンジ?」

「お前は何を言っているのだ?」

「私達の来訪目的ですけど?」

「…………………………」


「ぱーどぉん?」

「ひっ捕らえよ!」

「ですよねー!」


 そして始まる、室内追い駆けっこ。


 私は襲ってくる兵士の股間を潜り抜け、すれ違いざまにリトルジョンへのアッパーカット。


「ちぇすとぉぉぉぉ~っ!」

「○※□〒△ーっ!」


 ハトリは私の真似をしようとして、リトルジョンへのヘッドバット。


「ちぇすとなのー!」

「□$○※△ーっ!」


 すると散乱する、ケツを突き出し、股間を抑えてピクピクする兵士達。 うん、男に生まれたことを恨みたまえ。


 その光景が男性陣には地獄絵図にでも見えたのか、思わず股間を抑えて後ずさる護衛たち。 てか、領主の警護はどうするの?


「おぃ、さっさとガキ共を拘束しないかっ!」

「にっ、逃げましょう、領主様! ここは撤退あるのみです!」


「逃さないよ。 ハトリ、糸で拘束」

「了解なのー」

「いやだぁぁぁ~っ! お婿にゆけなくなるなんて、いやだ~っ!」


 いやいや、通り魔じゃないんだから、拘束してまで股間を攻撃したりなんかしないよ。 だってよく考えたら、何かばっちいし。


「ワシを雁字搦がんじがらめにしてどうするつもりなのだっ!」

「ナニをするのだ」

「嫌~っ、酷いことしないで~っ!」

「乙女かっ!」


 おっさんの悲鳴には、SAN値が削られる。 嬉しくねぇから騒ぐんじゃねぇよっ! てかケツの穴を守ろうとすんじゃねぇよっ! 腐ってねぇし。


 ピーピー泣き叫ぶデブのおっさんを引っ張り込み、そのまま拉致を敢行する。


「ハトリ、こっちへ。 そして転移っ!」

「なんだとぉーっ!」


 景色は変わって見慣れたイーストウッドのお屋敷、そこの私室である。


「なっ、ここはドコだっ!」

「イーストウッドの屋敷だよ。 そして私は、ハイガンベイナ・イーストウッド。 領主だ」

「嘘だっ! 何かの幻術に違いないっ!」


 いや、幼女神となった私には、既に長距離転移も習得済みなんだよね。 既知の場所に限られるケド。


 それに何だ。 最終的には火刑にするにしても、ユックリとOHANASHIしたかったからね。


「ではずはお約束の、マジックスキャン!」

「ぎょぇぇぇ~っ!」


 ほう。 ほうほう。 ただ単に、穀倉地帯が欲しかっただけなのか? つまらん。


 でもまあ、盗賊化の支援とか我が領への『攻撃』を行っていた事は確実だし、火刑にしても問題なさそうだな。 取り返しに来たときは殲滅せんめつすれば良いワケだし。


「ウォルター、ウォルターはいるかっ!」

「はい、ここに」

「うぉっ、イキナリ現れるんじゃねぇよっ! 心臓に悪いじゃないか」

「はて、毛が生えていそうな心臓ですが?」

「生えてねぇよっ! ツルンツルンだっての。 てか何処から現れたんだよ」

「執事のたしなみです」


 嘘吐うそつけ、絶対陰移動とかの異能を持ってるだろ! まったく、執事設定はそんなに便利なモノじゃないだろうがっ!


「コイツが盗賊化支援の黒幕だ。 全てを吐かせろ」

「私の記憶が正しければ、この方はマウンテンリバー領の領主では?」

「何か問題か?」

「戦争になりますが」

「来たら殲滅する。 それだけだ」

「皇帝への言い訳はどうなさるつもりで?」

「えっ、ココ帝国だったの?」

「王国だろうが帝国だろうが、勝手に貴族を処罰しては問題になりますよ」

「構わん。 文句を言ってくるなら、同じく殲滅するまでだ」

「独立でもするおつもりですかな?」


 そっかぁ。 自覚は無かったケド、知らない間に皇帝の部下になっていたのか。 てか伯爵って事は、上に公爵や侯爵もいるって事なんだよな。 めんどくせー。


 となると独立戦争とかもアリなのか? コロニーの代わりにメテオとか落としたりして。 一層のことジオ◯公国でも名乗ってみるかな。 ジークジ◯ン的なカンジで。


 まあ戦力的には負けるとは思わないけど、文句を言われる前に、政情不安定にしてしまうのもアリだな。 ちょうど適任のいらない子がいる事だし。


「なあウォルター。 最近、ポチがどうしているか知らないか?」

「ポチ様ですか?」

「以前、ココにオーク肉を持ち込んでいたハズなのだが…」

「あぁ、いましたねぇ。 そんな人」


 うをっ、執事にまで忘れられていたのか、ポチは。 まあ私も人の事は言えないが、帝都で連続令嬢失踪事件とか起こしてもらおうかと思ったのに。


 一体どこに行ったのやら。



少しでも気に入られた場合は、ブックマーク、評価、「いいね」をよろしくお願いいたします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ