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第86話 北方騒乱編 ~えっ? 領主暗殺計画ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「ウォルター、ほうけている所すまんが、コイツを拘束し『領主暗殺計画』に関する全てを吐かせろ」

「『領主暗殺計画』ですか? いつの間に事情聴取を行ったのですかな?」

「お前が現実逃避をしている間だ。 吐かせる方法には制限を付ける必要は無い。 死なせない自信があるなら、腕の1本や2本は許可するぞ」

「おおぅ、それは腕が鳴りますな。 拷問には自信があるのですよ」

「ついでに財産は全て没収、証拠品の押収も忘れるなよ。 聴取が終了次第に、中央広場にて公開処刑に処する。 罪状は領主襲撃未遂、刑は火刑だ」

「直ちに準備に取り掛かります」

「私達は此処での証拠品押収を済ませてから帰還する」


 こんなモノかな。 この屋敷の証拠品の押収なんかもウォルターに任せても良かったんだけどね。 隠し金庫とか色々あるのだよ。


 まあ流石にアニメみたいに隠し部屋とか隠し通路までは存在しないみたいだけれどね。


 てな事で、執務室へ移動して絵画の後ろの隠し金庫とご対面。 うん、もうちょっと捻れよ。


 番号は、えーと「皆殺し(37564)」だったかな。 うん正解だったみたい。


 ふむふむ、活動資金に襲撃計画書、それと全国巨乳大全だと? ふっ、美乳の良さも判らん愚物ぐもつめ。 成敗せいばいして正解だったな。


 まあ私の様なないすばでーにはどうでも良い話だが、世の中には微乳を気にしている者も存在するのだ。


 オッパイ星人の様なデリカシーの無い者は、もっと非難されても良いと思う。 まあ他人事だけれども。


 しかしこの『領主暗殺計画』って結構ザルだな。 今の領主は私なのだが、どう見ても領主の立ち回り先とかをかんがみるに、前領主だよね。 だって私は娼館なんて行かないし。


 まあ騎士団の不在が野心を刺激したのだとしても、護衛の強さを加味していないのも問題だよな。


 あのウォルターだって、人間というカテゴリーなら強者の部類には入りそうだし、此処にいた連中だけなら苦戦は免れられなかったと思うぞ。


 いくら盗賊を使って衛兵などの戦力を分散したとしても、それこそ領主館に籠城でもされたら、押しきれるだけの戦力を用意出来たとも思えないし。


 あっ、一応は援軍のアテはあったのか。


 北に位置するマウンテンリバー領の領主とも通じていたのか。 そして一時的に属領にして、暫定領主に就任?


 さらにその後のクーデター計画? アホなのかな?


 金だけで雇った軍なんて、風見鶏かざみどりだぞ。 しかも野心家も多いし。


 何だか内戦一直線の計画書に見えるのは私だけだろうか? やっぱり商人上がりだよな。 忠誠心の概念すら無いらしい。


 確かに権力を保つのには金は必要だが、金だけで構成される人脈なんて、ハゲタカの群れとそう違わないだろうに。


 隙を見せたら、ケツの毛までむしられる組織なんて、長続きするとは思えないんだよね。 三日天下って言葉を知らないのかな?


 まあ良いや。 実行する前に頓挫とんざした計画になんて価値なんて無いし、済んだ事だ。


 それより問題はマウンテンリバー領だよな。 こちらと合わせて侵略準備をしているって事? 報復しちゃうよ?


 私とハトリで迎撃も逆侵攻も問題ないと思うけど、一応、情報収集もしておかないとね。


「ハトリ、一旦領主館に戻って証拠を提出した後に、北部に情報収集の旅に出る。 ついてきてくれる?」

「旅行? ママと一緒なら何処にでも行くのー」

「ありがと、愛しているぜっ」

「ぬふふふふぅー」


 今回はパパッと行って蹴散らすだけだし、大して時間は掛からないんじゃないかな。 知らんけど。


 まあ小旅行だと思って、気軽に散策でもするかな。 少し血生臭い事になるかもだけど。


「じゃぁ先ずは領主館に帰還だ。 レッツゴー!」

「おーっ!」


 こんなほのぼのした日常も良いね。 えっ、ほのぼの要素が見当たらない? 修行が足らないな、君は。


 そして仲良くお手々繋いでお家に帰宅。


「ウォルター、ただいまー」

「ただいまー」

「お帰りなさいませ、お嬢様方」

「これお土産ね」

「おおぅ、襲撃の計画書ですか。 これで拷問もはかどりますな」

「宜しくねー」

「畏まりました」


 さて、証拠も提出した事だし、旅行の準備でもするかな。 この世界の旅行準備って何が必要なんだろ?


 オヤツは必要な気がするし、後は何だ? 着替えか?


 とにかく調理場へ進撃だ。 仕込みの邪魔? お駄賃出すから許してちょ。 ついさっき、臨時収入があったばかりだから、懐は暖かいんだ。


「お嬢さんが、領主様で?」

「そだよー」

「それで、どんなご用件でしょうか?」

「フランクな感じで問題無いよー」

「有難うごぜえやす」

「今度、遠足に行くんだ。 持ち運べる食事とデザートって用意できる?」

「パンと干し肉、林檎ではダメなんで?」

「いや、せめてサンドイッチとかこの前のワッフルとかを持っていきたいんだけど?」

「サンドイッチって何でやすか?」

「そこからか…」


 だよねー、うん、知ってた。


 そもそも弁当って日本人の概念だし、現在でも欧米では、弁当ってピーナッツバターのサンドイッチに林檎とかを紙袋に入れて持ち歩いているワケだし。


 ランチボックスって、ピクニックでも行かないと、用意すらしないんだよな。


 さてさて、ここは弁当箱の作成からだろうか?


 遠征って、前途多難なんだな。



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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