表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/300

第58話 幼女調査 ~えっ? 食糧事情ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「マジックちゅキャン」

「うぎゃぁぁぁぁぁ~っ!」


 ちつ、ろくな情報が無いな。


「マイクロウェーブバーちゅト!」


 ポンっと小さい音を響かせてて弾けとぶ柘榴ざくろ、うわっ、汚ねー。 次は焼却処分にする事にしよう。 そうしよう。


 確かに胡椒こしょうが潤沢でないのだから、ソーセージが存在しないのは仕方がない。 しかし、硬いパンと、塩焼きと塩煮込み、塩スープしか無いってどゆ亊?


 ポンコツ妖精の朝食が懐かしい。 てかダンジョンでの食材調達ってどうやっていたのだろう。


 こんな事になるなら、あいつの所にいた時に、強奪しときゃあ良かったな。


 単純に、この街の底辺じゃぁマトモな食事って存在すら認知出来ない可能性もあるけど、予想よりもひど過ぎた。


 こりゃアレだね。 ハーブに使えそうな野草などを使って、自炊でもした方が、はるかにマシって印象だ。


 一応この世界にもチーズは存在しているみたいなんだケド、山間部に住み着いた遊牧民が細々と作っている程度だった。


 食料生産の効率性から考えれば、家畜の効率が悪いのは当然だし、農業が出来ない上での選択肢と言えばあきらめるしか無いのだろうか?


 結局は、流通問題が解決しない限りは、食の発展は見込めないらしい。


 確かに中世ヨーロッパでは、不作が起こればその地域を見捨てるのが普通だし、1~3割程度の餓死者は許容範囲だって話もあるしね。


 ようするに食べられるだけでもマシって考えで、食文化なんて高尚なモノを期待できる状態ではないらしい。


 だから腹いせに、この都市の警備関連情報も取得していたりしているんだけれど、それも思った以上にひどかった。


 一応衛兵らしき存在はいるのだけれど、実質的にはこの都市を支配する伯爵の私兵だった。


 住民が殺し合おうがどうしようが興味が無い、いや、人頭税の数字としては認識しているのか。


 数が減り過ぎるのはマズイとは認識しているのだけれど、手間や費用と応相談。 犯罪者に対しても自分たちに実害が無ければ放置で、奴隷として使えるなら興味はあるが、それでも農奴がいる関係上、需要そものもが微妙らしい。


 まあ日本みたいに月に15万円も使って牢屋に入れるなんて事は現実的ではないし、費用削減も兼ねて、さっさと処刑しているようだ。


 強制労働? 経済規模が大きくない状態では、そんなに儲からないよ。


 確かに鉱山でもあれば使い潰しが出来るかも知れないが、鉄を採掘したところで、大量消費してくれる先が無いんじゃあ意味も無いしね。


 それ以前に鉱山の数が少ないので、まあ需要が出てきて初めて鉱山奴隷として出荷するって話だから、やっぱり処刑がスタンダードらしい。


 うん、やっぱり焼却処分するのが正解だな。


 元々性犯罪者は再犯率が高いと言われているが、再犯で捕まる人間が多いというだけで、勿論色々と上手くなって捕まらない人間もそれなりにいる。


 これ以上情報収集を行っても新たな情報が得られるとも思えないので、さっさと汚物は焼却してしまおう。


「ファイヤーちゅトーム!」

綺麗きれいになりましたぁ」


 ヘルさんや、お前もか! まあ私も同族なのだが。


 迷惑料だか慰謝料って事で身ぐるみをがし、残った屍肉しにくはハトリの餌として確保する。 もしかしたら見向きもされないかも知らんケド。


 さて、どうするかな。 一週間もあるのだから、灰色の食生活は遠慮したい。


 恐らく一般市民の食生活には大差は無いだろうし、そうなると貴族屋敷でも襲うか? もしかしたら、そこには美食が存在する可能性もあるワケだし。


 いや、逆に考えよう。 貴族屋敷を襲撃しない必要性はあるのか?


 反撃されたら? 返り討ちにしよう。


 大勢で押し掛けてきたら? 殲滅せんめつしよう。


 ふむ、全く問題は無いな。


「貴族邸をちゅう撃ちゅる」

「チュウ撃ですかぁ。 ぶちゅうぅ♡」

「ちゃうわい! げしげし」

「久しぶりですぅ~」


 くっ、変態め。


「ちゅう撃、ちゅう撃、しう撃…、しゅう撃、襲撃! 言えたぁーっ!」

「良く出来ましたぁ! ぶちゅうぅ♡」

「ええぃ、やめい! げしげし」

「癖になりますぅ~」


 私ももう4才児、色香漂いろかただよう愛らしい幼女なのだ。 サ行なんかに敗北はしない!


「これより、貴族邸をしう撃ちゅる!」

「まだまだですねぇ、ベイナ様ぁ。 でもとっても可愛いですぅ」


 ふっふっふっ、何とでも言うが良いさ。 サ行がまだつたない? 私は成長する幼女なのだよ!


「ところでベイナ様ぁ、貴族邸ってドコにあるんですかぁ?」

「えーと、何か大通り的なそばとか中心部とかかなぁ」

「つまり判らないとぉ?」

「はい、さーせん」


 だっ、だって仕方無いじゃん。 嬉しかったんだもの。 そこまで気が回らないよ!


「本当にぃ、まだまだですねぇ」

「くっ、たまたまだ」

「そんなベイナ様にはぁ、チュウ撃の刑ですぅ。 ちゅっ、ちゅっ、ぶちゅうぅ♡」

「やめい! 舌を入れようとするなぁ、この変態めっ!」


 ふん、そんなのは、なるようになるのだ! だからついでで舐め回そうとするんじゃない!



少しでも気に入られた場合は、ブックマーク、評価、「いいね」をよろしくお願いいたします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ