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第54話 幼女睥睨 ~えっ? 補給基地ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

 騎士団っぽい武力集団を殲滅せんめつした後、私達は次の方針を決める事にした。


「で、次の方ちんだが、根元から断とうと思う」

「まあ、鬱陶うっとうしいからですねぇ」

『根元ってなーに?』

「出撃した基地か何かでしょうか?」


 うん、だよね。 いきなり根元とか言われても分からないよね。


 でもまあ、ある程度の集団が行動する場合は、最低でも集合場所などがあるハズなんだ。 それにもしも遠征を予定していたのなら、よろいの数と食料の数が合わないので、別に兵站へいたんを担う輜重しちょう部隊か物資集積場くらいは存在するだろうし。


「ハトリ、連中が何処どこから来たか、臭いで追えるか?」

『やってみるのー』

「うむ、頼む」


 ハトリが臭跡しゅうせき辿たどるのを、私達は上空から追跡する。 周囲の警戒や敵の捜索の関係上、ベターな配置だと思われたからだ。


 しかしハトリは優秀だな。 追跡、迎撃、殲滅、突貫。 何を任せても失敗する未来が想像出来ない。 凄いな、ヘルスパイダー。


 しばらく進んで行くと、小高い丘の上に丸太で作られた塀に囲まれた陣地が見えてくる。 おや、アレかな?


 そして陣地の上空に移動すると、中には布で作られた天幕がちらほら、うん、兵士っぽいのもいるから当たりみたいだな。


「わたちが上空から攻撃ちゅる。 ハトリとポチは、逃げ出した者達をちぇん滅ちてくれ」

『了解ー』「承知」


 さあ、こんな面倒な事はさっさと片付けよう。


「ちゃん連レールガトリングガン展開」


 イメージするのはA-10の対地攻撃。 ユックリと旋回し、敵の配置を頭に叩き込む。 よし、ココかな?


「ファイヤぁ!」


 爆音に気が付いた地上の連中が逃げまどうがもう遅い、はっはっはっ、死ーにーさーらーせー!


 背を向けて逃げ者、盾を構える者、神に祈りを捧げる者。 それらを区別する事無く、挽き肉に変えていく。


 あっ、天幕だ。


「エクちゅプロージョン!」


 かく、動くモノは攻撃対象だ。 慈悲は無い。


「ファイヤぁ! ファイヤぁ! ファイヤぁ! エクちゅプロージョン!」


 ん、アレは十字架か? 私を魔王認定する神など不要だ。 てか害悪だろ。


「ファイヤーちゅトーム!」


 一通り攻撃し終わって陣地を見回してみると、一部に教会の偉いさんがロザリオをかかげて結界を張っているのが目に入る。


 司祭っぽいのを中心に、祈りをささげるシスターが数人。 そしてそれを取り囲むように高そうな鎧を着けているものがぱらぱら。


「エクちゅプロージョン!」


 おやっ、あの結界にはそれなりの強度があるらしい。 中のゴミ共が、無傷なのは腹立たしいが。


 うーむ、どういった仕組みなのだろう? 普通のシールドなら、壊せると思ったんだがな。


「ちゃンダー!」


 ふむ、雷の魔術にも耐えるか。 優秀だな。 ちょっと解析してみるか。


「アナライズ」


 ほう、ほほぅ。 通常のシールドが魔術防壁であるのに対し、あの結界は、隔絶するみぞの様なモノであるらしい。


 でも見えているって事は、赤外線なら通るんじゃね?


「強化遠赤外線!」


 あっ、一人シスターが逃げた。 他の連中は判断が遅かったらしく、体の至る所から煙を出してバタバタ。 はい、ご愁傷様しゅうしょうさまでした。 まあ、ウェルダンになる前に逃げ出したあのシスターが異常とも言えるんだが。


「ハトリ!」

『あいあいサー』


 おぅおぅおぅ、よく逃げるな。 でもその程度じゃあ、ハトリからは逃げられないぞ。


『じゃーんぷ』

「ぐぎゃっ!」


 しっかり上に乗られたシスターは、ハトリの糸でグルグル巻。 うん、ミノムシみたいだ。


 さぁ、思いがけずも捕虜が得られたので、尋問でもしてみるかな。


 そのミノムシに私達が近付くと、比例して顔が蒼くなっていく。 てか、ポチは何をやっているの?


「処女の匂いが致しましたので」

「助けてー、犯ーさーれーるー!」

「ちょうなのか?」

「いえ、全ての生き血を飲み干そうかと」

「助けてー、干ーかーらーびーるー!」

「おもちろい奴だな」


 と、その前に。


「うっちゃい!」

「げふぉぅっ!」


 渾身のボディーブローが肝臓に決まり、ごひゅこひゅしているミノムシが一匹。 その顔面には、モザイクが必要だった。



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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